死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

テニスのセルフジャッジで揉めないために

テニスをしている時はテニスの本質と向き合いたい。

 

揉めている時間やイライラしている時間は私にとっては人生の無駄使いでしかなく、そういったつまらない時間は減らしたいと考えている。

 

だから、改めて、揉めない選手を目指す。今回はそのために考えたことをまとめる。

 

テニスのセルフジャッジで揉めない選手になるためには、次の3つが不可欠だ。

 

  • 自分のジャッジは誠実に正しく行う
  • 相手のジャッジはすべて受け入れる
  • スコアの意識合わせを抜かりなくやる

 

解説していく。

 

いうまでもないが、テニスのセルフジャッジとは、審判なしで、プレーヤーたち自身が審判も兼ねる試合方式だ。

 

打ったボールのイン、アウトの判定を相手選手に委ね、スコアはサーバーがポイントに入る前に相手にアナウンスすることが公式のルールブックで定められている。

 

しかし、世の中にはいろいろな人間がいる。悪意をもって嘘をつく人もいれば、悪意はないが間違いが多い人もいる。その逆もしかりだ。

 

だから、揉めることは少なくないし、それをゼロにするのは不可能なのかもしれない。

 

それでも、ゼロに近づける努力をした方が私にとっては得だ。だからそれを目指す。

 

特に揉めやすいのが次の2つだ。

 

  • そのボールがインかアウトか問題
  • スコアを忘れる or 食い違う問題

 

まず、そのボールがインかアウトか問題について。

 

テニスでは、例えラインの外側でも、ボールがラインに接していればインとなる。ボールとラインの間が0mmでもインだ。

 

そして、セルフジャッジでは、相手が打ったボールのその判定をボールがバウンドした直後、自分が打つ前に行わなくてはいけない。

 

しかし、その僅かな瞬間で0mmで接しているか否かをプレーしながらロボットのようにミスなく判定することは不可能なため、「微妙な時」が存在する。

 

セルフジャッジでは、この微妙な時はインとするのがマナーと言われている。

 

が、実は公式のルールブックにはこう記載されている。実は、私は今調べて初めてこれを知った。

 

ネットより自分側のコートについて判定とコールをする。ボールがラインにタッチした時、ボールとラインの聞に空間が見えなかった時、あるいはボールを見失って判定できなかった時は「グッド」である。 ボールとラインの聞に、はっきりと空聞が見えた時は「アウト」または「フォールト」である。

 

参考:「JTAテニスルールブック2022」より抜粋 - 墨田区庭球協会

 

つまり、センターラインやサイドライン側(ぎわ)の判定は、ボールとラインの間の空間を確認しやすいため、それが見えた時にそうコールできるが、サービスラインやベースライン側の判定は、実際にその空間が3cmあったとしても見えないため、グッド(イン)とするのが正しいセルフジャッジなのだ。

 

これは、例え実際はアウトでもということだ。もっと言うと、ボールの跡を確認できるのはクレーコートの場合のみだ。

 

このあたりの解釈が難しい。実際、解釈に個人差が生まれている。

 

私の肌感覚ではルールブックに則り、空間が見えないから実際はアウトでもインとしている人はアマチュアプレーヤーの10%くらいだ。いや、そんなにいないかもしれない。

 

50%のプレーヤーは空間が見えていなくても明らかにアウトまたはフォルトと思えている時はそうコールし、微妙な時はインとしている。私はこれまでこれを実践していたし、今後もこれを続けるつもりだ。

 

この正しい順上位60%のプレーヤーは相手にラインジャッジでクレームをつけられる回数が圧倒的に少ない。

 

揉めやすいのはこれ以外の例えば以下のプレーヤーだ。

 

  • 場面によって判定基準が変わる
    • 大事なポイントや相手がラケットの芯を外した時は、例えボールがラインの外側に数mm接していてもアウトと判定するなど
  • 場面に限らず微妙な時はすべてアウトと判定する
  • 明らかにラインに触れていても外側ならすべてアウトと判定する

 

つまり、揉めない選手になりたければ、まずは自分が前述の上位60%になることだ。

 

しかし、自分が上位60%になりクレームを言われなくなったとしても、相手が下位40%で自分がクレームを言っていれば揉める選手であることには変わらない。

 

そのため、次に必要なことが、冒頭に書いた、「相手のジャッジはすべて受け入れる」という精神だ。

 

私の経験上、これが最も難しい相手が、場面によって判定基準が変わるプレーヤーだ。

 

それ以外のプレーヤーに対しては意外と割り切れるのだが、場面によって判定基準を変えられた瞬間はどうしてもイラッとしてしまう。

 

だから、ここだけは精神修行と考えることにする。それをやられた瞬間、次のように考える。

 

「そうか、彼はそういうタイプか。わかった。彼のそれはすべて受け入れて、次のプレーに集中しよう」

 

最後に、スコアを忘れる or 食い違う問題について。

 

これはベテランになってから特に増えた。全人類の平均値で見れば記憶力を含む人間の能力は衰えていくため仕方のないことだろう。

 

しかし、私個人は今後歳を重ねてもこれを減らす努力をする。

 

これは個人的な問題なのだが、1つ前、2つ前のポイントをどうやって取った取られたを覚えておくことが私はできない。

 

そこをやろうとするとパフォーマンスに影響が出るため別の施策を考える。

 

一番簡単と考えているのが次の施策だ。

 

「サーブの時は、プレーに入る前にスコアを相手に確実に聞こえる大きな声で必ず発声する」

 

私の場合、これはできている自負がある。ただ、風などの影響で聞こえていない可能性もあるのと、自分の記憶に確実に残るくらい大きな声で発声すべきと考えているため、これからは意識的に声を張ることを心がける。

 

問題はリターンの時だ。そこで以下を考えた。

 

「リターンの時は、相手のスコアコールが聞こえなければ、相手がサーブモーションに入る前に、リターナーの自分が相手に確実に聞こえる大きな声で必ずスコアを発声する」

 

よし。当面の間はこれを試しに実践しいく。

 

迷惑がられて逆に揉めることが増えることもあるかもしれないが、そうなった時はまた対策を考える。