死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

ベテランJOPの世界の素晴らしさを語ろう

先日の草トー優勝報告におめでとうコメントをくれた皆さん、ありがとうございます。

 

草トーではなく公式のトーナメントの優勝報告ができるように引き続き邁進します!

 

さて、今回は、先日の初遠征、東北ベテラン選手権に参戦して初めて知ったベテランJOPの本当の世界について書き留めておきます。

 

意外とテニスのベテランJOPの世界を語る記事は少ないと思うので、これを読んで魅力を感じた方は是非SNSなどでシェアしていただけると嬉しいです。

 

そうやって、少しずつでもベテランJOPが盛り上がるといいなと思います。

 

突然ですが、想像してみてください。

 

テニスコートが8面あります。

 

どのコートでも、40代、50代、60代のオヤジどもが、見応えのある熱い本気の戦いを繰り広げています。

 

午前中はシングルス、午後からダブルスも始まります。

 

その8面のコートを控えの選手、または試合を終えた選手たちがたくさん囲んでいます。

 

皆、同志なので顔見知りということが少なくなく、「おー久しぶり!調子はどおよ」と話が盛り上がります。

 

「はじめまして」で対戦後のテニス談義に花を咲かせている人も少なくありません。

 

そこにいる人たちは皆、志が同じなので話が合わない人がいないんです。

 

皆んな遠くから来てるので、試合しか予定がないんです。

 

試合が終わったらやる事がないから試合を観ながらテニス談義し放題。

 

新しい仲間がどんどん増えていきます。

 

こんな世界あります?

 

家族の束縛からも解放された、同志たちとの自由な時間。天国でした。

 

初遠征は初戦敗退という苦い思いをしましたが「またここに戻ってきたい」と思わざるを得ませんでした。きっとまた参戦します。

 

最後に、その日に実際にあった最高のエピソードを言語化してみます。

 

それは、午後のダブルスでのこと。

 

「よぉぉーーーし!」

「カモンッ!!」

 

ひときわ大きな声で自分たちを鼓舞するペアがいました。

 

見ると、50代で45才以上の部に出ているペアでした。

 

一回戦。自分たちより若いであろう相手。セットカウント1-1。ファイナルはスーパータイブレーク。どちらが勝ってもおかしくない展開。

 

声が大きい上にギリギリのせめぎ合いなので周りで見ている人たちも自ずと注目します。

 

50代のペアを知る50代の仲間たちも固唾を飲んで見守ります。

 

50代ペアが迎えたマッチポイント。

 

「やったぁぁーーーッ!!」

 

勝負が決まった瞬間、50代ペアのひとりはそういって両手の拳を上げて走って大喜びしたんです。

 

それはまさに、1995年のウィンブルドンで準々決勝進出を果たした松岡修造そのものでした。

 

 

我々凡人が、これを経験できる世界。

 

50才になっても子どものように喜べる世界。

 

それがベテランJOPの世界です。

 

そして、見ていた50代の仲間のひとりが言いました。

 

「今日はあいつが優勝」

 

みんなで大笑いしました。

 

それではまた!