この本を読みました。
東大進学者数No.1の中高一貫校、開成の校長が書いた本です。
このブログで私はよく息子自慢をしていますが、今小5の息子は文武両道、勉強もサッカーも大好きでどちらも良いレベルで楽しんでいます。
開成を含むいくつかの難関校への進学を志望し塾へ通い、月3回あるテストの偏差値は毎回65前後。しかも算数オリンピックファイナリスト。
レアル・マドリードスクールの選抜クラスに所属し、かつ市のトレセンメンバー。
しかも、サッカーより勉強の方が好きという、もう私には理解できない次元の人間です。
妻が購入したこの本が家に転がっているのを発見した時、私はその場で読了しました。この手の話を開成の校長が書いているとなれば読まない手はありません。しかもとても読みやすい本でした。
結論から言うと、我が家はこの本に書いてある親がやったほうがいいことの90%をやっていました。
悟ってきたこと自体は開成の校長と我々夫婦で95%同じだったと言えると思います。こう自分で言っちゃうほどの自己肯定感の高さの重要性などについてもこの本では言及されています。
厳密には、私だけでも、妻だけでもダメで、ふたりの良いとこ取りをした結果が95%同じ、という感じです。
例えば、
「育児のゴールは子供の自立」
これが親の役割でありミッションということが書かれています。
これは、まさに「育児の基本は「自分のことは自分でやる」」というタイトルの投稿で私が主張していたことです。
そして、「勉強」もその自立の上に乗せられているか否かが重要です。つまり、やりたくてやっている状態です。
そのための一番わかりやすいポイントとして書かれているのが以下です。
「勉強しなさいと言わない」
「勉強は教えない」
うちも息子に勉強しろと言ったことはありません。また、教えません。むしろ、教えてもらったり、一緒に考えたりします。
親が上に立つのではなく、横または下に立ってみたところ、息子はみるみる勉強好きになりました。
これ以外にも「先回りしない」「話を聞く」など、いろいろなポイントが本質的なことと合わせて書かれているので小さいお子さんをお持ちの方で、賢く育てたいという方は是非本書を手に取って読んでみてください。
ここからは、この本から学んだこととやっていなかった10%を書き留めておきたいと思います。
まずは学んだこと。
110ページ
「知識の量」が変化すると「知識の質」が変化する
知識は多ければ多いほどよくて、知識が定着すると、点在している知識と知識が組み合わされ、新たな価値に気づけるようになる。つまり、自ずと価値創造するようになると書かれていて、それは間違いないと思いました。
これまでは「知識詰め込み型の教育は悪」と考え、勉強に夢中になる息子を見ていて逆に心配することもあったのですが、これを読んでそれが解消されました。
174ページ
中高一貫校で子どもが伸びるわけ
「中高一貫校では、(年齢差が)最大5歳の先輩や後輩と付き合うことになります。小学校を出たばかりの子が、大学入試を目指す年齢の先輩と交われば、おのずと憧れや尊敬の念が生まれます。
逆に、大学進学目前の生徒から見た、小学校を卒業したばかりの生徒は、まだまだ頼りない子どもなので、自然と思いやりの気持ちが生まれます。
同世代の子どもたちとは異なった生き方や価値観に影響を受け、将来自分のがどこを目指すのかを考える大きなきっかけとなります。
これが、私が中高一貫校を薦める最大の理由なのです。」
なるほど確かにと思いました。
次にやっていなかった10%。
125ページ
6つの疑問詞・5W1Hがそろうように話を引き出す
これをすると子どもが論理的にわかりやすく話せるようになると書かれていて目から鱗でした。早速その日からやっています。
200ページ
お小遣いは、子どものマネジメント能力を育てる
これは以前から考えていたことですが、実践できていないことでした。今は自分の将来のためになる欲しいものは何でも与えています。主には書籍、そしてサッカー用品。
しかし、これではお金について学ぶことができないと懸念していました。
お金は価値を生み出した時に手に入り、限られた範囲でやりくりする必要があるという経験を積ませたいと思っています。
そして、この本にはこう書いてありました。
「アメリカでは小さい頃から(中略)お小遣いを与えるのではなく、家の手伝いをして、労働の対価としてお金をもらうようにし、働くこと・お金の大切さを学ばせるのです。(中略)
そして、お小遣いの自己管理で、大切なポイントは「子ども自身の裁量でお金を使う」ということです。
「そんなくだらないものを買ってはダメ」「もっとこんなふうに使うべき」などと親が厳しく指導したり、使い方に介入すると、自主性が育ちません。」
そうそう、まさにコレをやりたいと考えていました。
と思いつつ、まぁ、アルバイトをするようになってから学べばそれでもいいかなと思ったりもしています。
それではまた!