死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

マッポのスマッシュで学んだこと

そう言えば、先日の藤沢市選手権一般シングルス初戦のマッポ、最後のショットはスマッシュでした。

 

しかもちょっとガシャリ気味の。

 

いやそりゃ力みますよ。

 

お互い勝ちたくて、油断なんてみじんも許されない真剣勝負、壮絶なプレッシャーの中、複数セット戦って、これを打ち抜けば勝てる!となっているのですから。

 

ATPランキング13位でイタリアの21才、シナー選手もほら。私がやった翌日に。

 

 

もちろん次元は違いますが、まさにこんな感じでした。

 

勝ち切るって、あと1ポイントを取り切るって、それくらい難しいことなんです。甘さが、心のどこかに、ほんの少しでもあれば、安いミスをして、あっという間にひっくり返されるんです。

 

だから、あと1ポイントは、超絶心を鬼にします。自分に対してです。

 

「お前、ここで真剣勝負を舐めるなよ?しっかり決めてこい。お前ならやれる。やり切れッ!」

 

それが真剣勝負の世界です。だから面白いし、達成感があるし、人生が充実する。

 

それではまた!

なんだそのスプリットステップは!

先日、藤沢市選手権一般シングルス初戦を終えて昼食をとっているとIコーチからLINE通話がありました。

 

「急だけど、もし都合つけば今日の17:45からテニスしませんか?サシ練」

 

こういう話は本当にありがたいことです。幸い家族との予定もなかったので参加させていただくことにしました。

 

この後も試合が続くので、アップして、Iコーチがやりたかった球出し練習をやった後、後半1時間はシングルスをしました。

 

そこで、久しぶりに自分のプレーを見てみたいと思い動画を撮ることにしました。

 

以前の投稿に書いた通り、今が自分史上最強と感じられているので、どれくらい変わったかを見てみたかったんです。

 

特に確認したかったのは、自分史上最強に導いたポイントのひとつ「スプリットステップ」とその直後の反応でした。

 

イメージしているのは、ATPランキング4位でスペインの19才、アルカラス選手のあの大きくハッキリとしたスプリットステップからの動きです。

 

動画を見て驚きました。

 

「小ッさ!!」

 

想像以上にスプリットステップが小さくびっくりしました。

 

しかも、やるべきなのにやれていない時もしばしば。特にネットに出た時。

 

改善していきます。

 

やっぱ自分のプレーを動画にして確認するの大事ですね。

 

ちなみに、自分史上最強は見た目には表れていませんでした笑

 

あ、そうそう。

 

ちなみに、自分のプレー動画はいつも見やすく編集してYouTubeに非公開で保存しているのですが、気が向いたので過去の動画も確認してみました。

 

最後に保存されていたのは5ヶ月前の川角杯で佐藤翔吾選手とやった試合でした。

 

相手のプレーの質が高い分、それに食らいついているその自分の方が良いプレーに見えました(けど今やったらもっと良い試合になるはず!笑)。

 

そして、思いました。

 

翔吾選手くらい、スプリットステップはハッキリ大きくやらなきゃ!

 

 

それではまた!

技術の言語化の使い方

今回は「技術の言語化」をテーマに、私が感じていることをまとめてみます。

 

42才になった今でも自分のテニスのレベルを上げられていると感じることができています。

 

ここで言う「テニスのレベル」は、試合に勝つための能力です。

 

2020年の11月に神奈川県選手権年齢別シングルス優勝という目標を定めて、本気のアマチュア選手活動を始めると決めてから、コーチを付けずにひとりで研究を重ねてきました。

 

それまでの私は、商業テニスコーチとして多くの経験を積んできました。しかしそれは、選手を育てるコーチではなく、一般の方の娯楽を支援するコーチです。

 

学生時代もたいした選手経験はありません。

 

もちろん、当時は選手という自覚を持ち試合に出ていましたが、身近なものに出ていただけ。

 

その時その時は本気ですが、今のように目標を持って、確実に上を目指し日々活動する、いわゆる選手生活はしていませんでした。

 

なので、選手とはこういうものだと知ったのは最近のことです。

 

今日の話は選手生活を経験してはじめてわかった、技術の言語化の正しい使い方です。

 

万人に当てはまるかはわかりませんが、多くの人が以前の私と同じように落とし穴にハマっているように感じます。

 

参考にしてみてください。

 

技術の言語化とは、例えば次のようなものです。

 

「スイングスピードとは、ラケットのヘッドスピードのことで、出力の高いボールを打つためにはヘッドスピードを上げる必要がある。ラケットヘッドが手を追い越していくイメージで打つとヘッドスピードを上げられる」

 

「一歩目を早くし、かつラリーのリズムを掴むためにはスプリットステップが不可欠。それは、相手の打点に合わせて構えながら両足均等に着地させる動作」

 

テニスコーチをしていると、こういったことを考え、生徒をチェックし、伝え、第三者を上達に導くのが当たり前で普通のことと考えるようになります。

 

しかし、選手として勝利を目指した時、それでは上手くいきませんでした。いや、そういったシーンはごく僅かに限られていたと言った方が正しいかもしれません。

 

「いやそれは、試合で必要なすべてのショットが打てるだけの基礎があるからではないか?」と問われればそうです。

 

ただこれは、レベルを問いません。中級者同士の試合に慣れている人は、中級者同士の試合に必要な基礎があると考えて間違いありません。

 

なのでこの話は、試合に挑戦している中級プレーヤーにも言える可能性があると考えています。

 

その基礎があるのに必要以上に技術を追いかけてしまっているテニスプレーヤーをよく見かけます。

 

取り組み方をわかりやすく言うとこうです。

 

「試合中のこの場面では、あそこにこれだけの出力でこういう軌道かつ球種のボールを打つべき。だからここをこうやって打つ。と意識しながら繰り返し打つ」

 

多くの人がこういった取り組みをしています。しかし私は、これをやってしまうと遠回りすると考えています。

 

基礎があれば次のように取り組めます。なぜなら、これこそが他の動物にはない人間の特殊能力「想像力」を活かせる瞬間だからです。

 

「試合中のこの場面では、あそこにこれだけの出力でこういう軌道かつ球種のボールを打つ。とイメージしながら繰り返し打つ」

 

つまり、理論ではなく、イメージと感覚で取り組むということです。この方が早く強くなれます。

 

理論が好きで、考えて取り組んだ方が早く上達できると信じてやまなかった私が現にそうでした。

 

なし得たい結果をイメージして打ちます。

 

例えば、前述のヘッドスピードの話であれば、そのアドバイスを理解した上で、ヘッドスピードが早くなっているイメージを持ってプレーするだけです。

 

「手首を返す」などと意識し、手首に指令を出して「動かして」いると習得までに時間がかかってしまいます。

 

技術の言語化は、プレーイメージの精度を高めるためのインプットにすぎません。

 

プレーするときは、なし得たい結果と良いプレーイメージを意識します。

 

このように、なし得たい結果と良いプレーイメージを追いかけていると、試合中、それは自ずと戦術的なイメージに移行していきます。

 

「こっちにこういうボールをしつこく打ってからこっち」

 

となります。

 

これが選手が試合中に考えていることです。いや、考えていないかもしれません。「感じている」ことです。

 

それではまた!

フットワークの効率的な習得方法

先日の「提案したトレーニングメニュー」という記事で紹介したメニューを今日、大学体育会女子庭球部に指導してきました。

 

今回は指導してわかったことを書き留めておきたいと思います。

 

内容はその記事を読んでいただくとして、30分でこなせるメニューを設計したのですが、やってみたら実際に30分で我ながら驚きました。

 

厳密には、35分ほどかかりましたが、要領を掴めば30分以内で終わらせることは可能だと思います。

 

それから、フットワーク系は私が超簡単と思っている動作でも、できない人にはできないということを改めて理解しました。

 

部員の中にはテニス初心者もいるので、彼女たちができないのはわかります。ところが、テニス経験者でも苦戦する人は苦戦するという事実。

 

今日のそれは、これまでの自分のコーチングの基準を変える必要性さえ感じました。

 

最後に、それをできるようにする方法について。

 

フットワークは非常に重要なので、その部員の反応を受け、スプリットステップなどの基本も含めて丁寧に指導することにしました。

 

まずは理論を理解してもらった方がよいと考え詳しく説明しました。

 

しかし、やはり人間は言葉で動作を説明されても、それだけではできない生き物であることを改めて理解することができました。

 

それよりも、繰り返し手本を見せて真似してもらう方が圧倒的にできるようになります。

 

やはり人間は、極端な話、運動音痴の人でも、見て真似すれば運動学習スピードを上げられると確信しました。

 

その観点から、YouTubeは偉大です。

 

フットワークは、見て雰囲気を真似しましょう。

 

それではまた!

試合が重なったぁー

藤沢市選手権一般シングルスQFと川崎市民40才シングルス3R,QFの日程が重なってしまいました。

 

これは悩みます。どっちに出よう。

 

藤沢は1Rなしで初戦の2R勝っても次の3Rは大学コーチ業でデフォ予定でした。ところが3Rの相手になる可能性のあった2名が2Rでいずれもデフォだったため3Rがなくなり一気にQFへ。

 

これは想定外でした。

 

藤沢の魅力は一般なのでチャレンジ精神で臨めることと、何よりファイナルスーパータイブレのセミアド3セットマッチ。

 

一方、川崎は優勝を狙えるけどファイナルタイブレークのノーアドショートセット3セットマッチ。

 

もともとは川崎が本命で藤沢は3セットマッチの練習くらいのつもりだったのですが、困りました。

 

藤沢に気持ちが惹かれつつあります。

 

最終的にどうするかは当日まで悩みたいと思います。

 

それではまた!