今日は市民大会などで実績のある方に誘っていただいてサシ練をしてきた。先日の鎌倉市選手権の第一シードでしっかり優勝されていた方だ。横浜市民35才でも決勝に残っている。
控えめにいって最高の練習だった。やっぱり追い詰められないと人は成長しない。いや、違うな。追い詰められた方が成長スピードは確実に早まる。
環境が人を育てるのは間違いない。
ちなみに、会場は彼が住んでいるマンション内のテニスコートだ。羨ましすぎる。その地域はテニスコートを備えたマンションが少なくない。
彼はそこで、土曜日の朝、テニス仲間リストから誰かを誘ってサシ練をしているらしい。
今日は密かに、その最有力テニス仲間に認定してもらうことを目標にした。
そのためには、後半1時間のマッチで彼を楽に勝たせてはいけない。ルールはノーアド3セットマッチファイナルスーパータイブレーク。
結果は、36 42 時間切れ。おそらく認定してもらえただろう。「月一くらいで声かけさせてください」といってもらえた。
よし。これでまたさらに強くなれる。
さて、ここからが本題だ。
強い相手とガチで向き合っている時にいかに冷静に、焦らず、自分の力を発揮できるか。特に、大事なポイントで。
私はこれが、優勝という目標を達成するレベルで強くなるためには不可欠で、重要なことのひとつと考えている。
そして、これを強化するためには、ガチ対ガチのシビれる戦いを何度も経験するしかない。そこでどれだけ自分を律することができるか。それを繰り返す以外ない。
相手のレベルがいつもより高い今日も、そんな日になるのは間違いなかった。
そして案の定、相手から受けるプレッシャーの影響で想定していたよりも良くないショットがあった。それは、サーブだ。
先日の投稿「まだまだ飛躍できる」では、飛躍できる理由はストロークに加え、サーブも改善する手がかりを得たからだと書いた。
だから、今日もサーブがここまで悪くなることは想定していなかった。
しかし、実際に彼と向き合うと、受けるプレッシャーの大きさが他のプレーヤーとはまた違うのだ。
そして、それは力みに変わる。
そのため、できる予定だったことができなくなる。頭ではわかっているのだが、体が言うことを聞かない。
具体的には、当たり前だが「常に高いレベルのプレーを求められる」のだ。少しでも雑になろうものなら、安いミスが出て、相手に楽をさせてしまう。
それでは相手にプレッシャーを与えられず、自分ばかりがプレッシャーを受け続けることになり、最悪の場合、悪循環に突入する。
こうなると、あっという間に試合の流れを持っていかれてしまい、終わる。
皇帝とやる時も同じようなプレッシャーに包まれる。
イチロー氏もよく言っているように、これは避けられない。こうなる中で自分の力を発揮できるようになるしかないのだ。
私の場合、こういった環境下では必ずといっていいほど、自信のないショットから壊れる。
今はそれがサーブなのだ。改善の兆しはあるものの、まだ習得しきれていない。自信を持つまでにはもう少し時間がかかる。
今日もダブルフォルトが少なくなかった。いや、ダブルフォルト単体は問題ない。問題は量産する時間帯があることだ。
鎌倉市選手権準決勝でも同じことが起きた。途中でダブルフォルトを量産して相手に楽にブレイクを許していた。
今日もそうなり結局ブレイクを許した。
が、今日はタダでは帰らなかった。試行錯誤した結果、収穫を得た。
「サーブが狂い始めたら、スピンサーブやスライスサーブを混ぜるとダブルフォルト量産タイムから脱しやすい」
以前も書いたが、私のサーブは基本、フラットのダブルファーストなのだ。このベースは変えるつもりはない。
ただ、流石に3セットマッチで初めから最後までフラットサーブをコンスタントに入れ続けるのは誰にとっても難しい。相手とのレベル差がなくなれば尚更だ。
そこで、「息抜き」が必要なのではないか?と仮説を立てた。気晴らしに普段打たないスライスやスピンを混ぜてみたのだ。
フラットが崩れた後だとこれが意外と入るではないか!
はたから見たらサーブに違いがないように見えるかもしれない。それぐらいスピードのあるスライスやスピンだ。
それでも、相手はボールの変化を感じ取っていたのは確かだ。打点を捉えられずにリターンミスにもつなげられていた。
しかも、壊れかけたフラットも不思議と取り戻せる!
ちなみに、イン率を高めようと弾道を上げたスピンサーブに頼りすぎてそればかり打つようになると自分のテニスから遠ざかり悪循環になるともわかっている。
ダブルファーストは自分のテニスの土台なのだ。たとえダブルフォルトが多いと言われようとも、それはダブルファーストだから当たり前で、受け入れないといけない。それは想定内だ。
試合直後、彼はこう話していた。
「サーブとフォアにパワーがあるのでそれに押されて以前試合した時のようにはペースを掴むことができなかった」
自分は「またダブルフォルトを量産した時間帯があった」という印象を持っているにも関わらず、相手には「サーブが強い」という印象を植え付けられているのだから。
ただ、量産タイムはさすがによろしくない。だから、改善する。
そして、そうなのだ。
実は彼とは2020年、私が鎌倉に越してから初めて鎌倉市選手権にエントリーした際、1Rで対戦しており、その時はいい打ち合いをするもゲームを取らせてもらえず18でやられていたのだ。
その時はクレーコートだったり、私がガチモードになって間もなかったというのもあり完敗だった。
その時と比較すると私が大きく成長していることは明らかだ。勝てはしなかったが、それを確認できたのは良かった。
話を戻す。
サーブが狂い始めたら、スライスやスピンを混ぜる。
よし。これでまた理想の選手にひとつ近づけた。
生きてる間に生まれ変わる。