2-6, 6-4, 1-3 Ret
ファイナルセットで右太ももをつってしまい戦闘不能となりました。
フィジカル不足も実力のうち、一回戦敗退です。
ちなみに、小田原はノーアドですがファイナルセットもワンセットやります。
敗戦は悔しいですが、それ以上に得られたことが多かったのでとても嬉しく、今は清々しい思いでいます。
今回はその得られたことを書き留めておきます。
それは次の4つです。
- 今が自分史上最強である証拠
- テニスIQ
- 「筋肉がつる」対策
- 自分のテニスの第3形態
相手はシコさを武器とする守備力の高いプレーヤーでした。
事前に少し情報を仕入れていたので、付き合わないで自分のテニスをそのままぶつけて攻め切ると決めていました。
しかし、1stセットは打ち崩せませんでした。
そしてその相手を、2ndセットでは打ち崩せたんです。
それはつまり、長い打ち合いを制することがあったということです。
若い頃はこの手の相手にはとことん弱かった自分ですが、今はもう長く打ち合うことを普通に思えるようになり、かつ、普通に打ち合えて、打ち勝つ自分がそこにいました。
42才の今、間違いなく自分史上最強です。
これは本当に自信になりました。
今後のベテランの大会でもこれはもろに活きることでしょう。
そして、言うまでもなく、2ndセットに打ち崩せるようになったのはパワーアップしたからではありません。テニスIQがあったからです。
具体的に書きます。
実際に手を合わせてわかったことですが、今回の相手は私の攻撃力では、ベースライン後方はもちろん、ベースライン上からも打ち抜くことができなかったんです。
もっと言うと、浅くなったボールをコートの中に入って打っていたとしても、打点を落として打つと拾われてしまうんです。
これは大きな誤算でした。ベースライン付近からは無理でもコート内であれば決め切れると思っていたんです。
1stセットはたとえベースラインからでもオープンコートを積極的に狙いにいって相手を走らせますが、相手の守備力が上回り長い打ち合いになります。
ベースラインから打ち抜くためにはよりパワーが必要なため、こっちの消耗は半端ありません。
相手はたとえポイントを取れなくても私の体力を削れているのでしめたものです。
1stセットは一見良い打ち合いで良い勝負に見えるも、結局こちらのミスによる失点がかさみ2-6で取られます。
2ndセットは当然何かを変える必要があります。
私が変えたのはヒットポジションでした。
1stから相手のボールが浅くなることが少なくなかったのですが、前述の通り、私はそれを打点を落として打っていたために拾われていました。
というか、打点が落ちてしまうポジションでプレーしていたという言い方のほうが正しい。
それだと時間を与えてしまうため、どんなにサイドライン側に打っても相手に拾われて深いスライスロブでリセットされてしまいます。
2ndは、相手のボールが浅くなったら素早くポジションを上げてトップ打ち、またはライジングで捕らえることにします。
早いタイミングで高い打点からドライブ系のボールを打ち込んでいきました。
これがどハマりし、ストロークウィナーを取れるようになります。
相手の2ndサーブをリターンエースで決めることも。
しかもこれが省エネになることもわかり感動しました。
2ndセットは6-4で競り勝ちます。
実は2ndセットの最後の2ゲームくらいから足をつりはじめていました。動けなくなるのも時間の問題かもしれないと思いつつも、まだ動けるので騙し騙し続行します。
テニスIQの話には続きがあります。
実は試合の1週間前から「シコラーの倒し方」を調べていました。
一番参考にしたのはベテランJOP35才で日本ランキング8位の鈴木翔コーチのツイートです。
Twitterで「from:ssyo_kamikaze シコラー」と検索してみてください。
特に印象に残ったのがこれです。
打倒シコラーシリーズ5
— 鈴木翔 テニスコーチ (@ssyo_kamikaze) June 27, 2021
返しづらい球種+時間を奪うコンボの紹介
●バックにムーンボール+ハイボレー
●ショートスライス+ノーバンの返球
この辺はシコラーは嫌がります
ただハイボレーとノーバンの返球をミスしてしまうと喜びます笑
この二つの展開はしっかり練習しましょう🔥
これを見て、なんとなく理解したんです。シコラーからポイントを奪うイメージを持てました。
そして前述の通り、実際に「時間を奪う」必要性を理解し、実行し、2ndセットを奪えました。
さらに、ファイナルセット。早いタイミングで打つ私のプレーに相手が徐々に対応し始めていることを感じていました。
そこで、このツイートにある「ノーバンの返球」が必要になってきたことまで理解できたんです。
これが嬉しかった。
なるほどぉ!鈴木翔コーチのあのツイートを本当の意味で理解できた!
そう思いました。このように身をもって体験して理解することがどれだけ重要か。これが私がテニスIQを高められたと感じた理由です。
そして、ノーバンの返球を増やしていった結果、最後は相手のロブに飛びつくことになり右太ももがいきました笑
そして今、試合の1週間前にも目を通していた鈴木翔コーチの次のツイートを見て衝撃を受けました。
打倒シコラーシリーズまとめ
— 鈴木翔 テニスコーチ (@ssyo_kamikaze) June 29, 2021
●シコりづらい球種がある
●シコラーも人間、体力や精神力は有限
●倒し方はシンプルだがミスなくやり続けるのは難しい
●理想のパターンはあるがベストよりもベターを心がける
●シコラーとやる前は必ず準備をしっかり(体調、飲み物)
ともかく大変だがやり切ろう
「シコラーとやる前は必ず準備をしっかり(体調、飲み物)」!!!!
書いてあったではないかぁぁーーーー!!!!
というのも、太ももをつって動けなくなり棄権を決めたあとそれをどうやって解いたかというと、塩分チャージタブレットを2つ口に放り込んでアクエリアスを飲みまくったんです。
それをしたら5分以上ガッチガチになっていた右太ももがふっと緩んでくれました。
つまり敗因は、フィジカル不足ではなく、水分とミネラルの摂取不足だったとも考えることができます。
次の試合からは、朝のコーヒーをやめて試合前と試合中にポカリスエットを飲む量を増やし、冬場でも塩分チャージタブレットを所持・補給していきます。
最後に、得たことの4つめです。
ポジションを上げて早いタイミングでも打てる今回のテニスが次の私の姿、第3形態です。
これまでは、基本的には攻撃的でありつつもそこにシコさを求め磨いてきました。
そこに、切れ味鋭いショットを加わえ、生きてる間に生まれ変わります。
そして、ポジションを上げるべき相手と対戦する際は、それを試合序盤で気づいて実行していきます。
それではまた!