死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

息子の仕上げっぷりがエゲつない

先日の投稿「中学受験に向かう息子への手紙」に書いた通り、中学受験はガチのスポーツと同じだ。

 

テニスでも特にJOP(プロ選手も戦う日本テニス協会公式大会)ともなると、すべての選手が試合当日までにしっかり自分のプレーを仕上げてくる。

 

全日本や関東、関西といったグレードの高い大会であれば必ずと言っていい。

 

若い頃に選手として実績のあるベテランJOP選手は少し勝手が違うが、それ以外の多くの選手は、自分史上最強の状態で当日を迎えるのだ。

 

そしてこれは、息子の中学受験も同じだ。

 

息子は、ガチでスポーツをやってきているため、何事も大一番には仕上げて臨むという習慣が既にある。

 

息子は昨年12月から仕上げにかかっており、この短期間でまた実績を伸ばしてきた。

 

そして、1月6日の西大和は見事合格。

 

受験日当日、付き添った妻が、「最後に会場に送り出す時の表情で『これは受かるな』と思わされた」と話していた通りの結果となった。

 

その後の塾の授業もノリノリで、勢いそのまま1月13日・14日の灘へ。これは塾の特待で前日入りして対策授業まであるツアーだ。

 

息子は腕試しに灘を受けたいとずっと以前から思っていてこの特待を狙い、本当に獲得してしまったのだ。

 

いや、当時からそのレベルだったわけではない。駆け足で、ただし一段ずつ、階段を上って、自力で獲得している。

 

ツアーの授業でも先生の目に留まるほど息子はノリノリだったらしい。それでも灘の合格は50:50だが可能性は十分あると思われていた。

 

が、これは不合格だった。

 

息子は「あのツアーに参加できたことでまた大きく成長できた手応えがある。結果は気にしてない」と話していたが、妻曰く、内心はショックを受けているということだった。

 

受験後「ワンチャンある」と私にも話していたからショックがないわけがない。

 

正直、心配した。もし引きずってしまったら2月1日からの本番に影響する。塾の先生も心配して電話をしてくれたらしい。「言ってくれれば何でも支援する」と。

 

ところがだ、落ち込むどころか、彼はその後の結果でさらに自信をつけていく。

 

灘の後、昨日までに早稲田アカデミーの「NN開成そっくりテスト」という模試が3回あったのだが、なんと、すべて合格判定。

 

しかも、2回目は理科の偏差値が23にも関わらずギリギリ合格。つまり、理科が偏差値50でも行っていれば上位入賞するレベル。それを受け、「最後は入賞する」と宣言し、3回目の昨日、本当に7位入賞しやがったのだ。

 

妻からの報告メールを見て鳥肌がたった。

 

トップオブトップしか受けない模試で160人中7位。もちろんここには灘に合格した仲間たちもたくさん含まれている。凡人の私からすると本当に意味がわからない。

 

実は半年ほど前、息子は私にこう話していた。

 

「俺は試験当日、開成も聖光も『合格する自信がある』っていう状態で当日を迎える。そうなってないと受からない。だから必ずそうなる」

 

こいつはいったいどこまで有言実行するんだ。末恐ろしい。