死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

価値を生み出す思考を持つ息子に感心した

そう言えば、数日前に息子が話していたことに深く感心したので書く。

 

夜、風呂に入る直前、息子は素っ裸のままこんなことを話していたのだ。

 

「俺、中学受験の試験監督の先生やりたい。というか、俺だったらこうするってことがある。試験が終わって解散する時、受験生が多いから混雑しないように順番に出ていくだけど、後ろの方の人はけっこう長い時間待たされるんだよね。俺もすごい待たされた。その時、試験監督の先生は何もしないで黙ってたんだけど、せっかくだったらあそこで試験問題の解説とかすればいいのにって思った。俺だったらする」

 

なんと!これは、すごいことを言っている。

 

社会を眺め、それに対する問題意識を持ち、その解決策を提示しているのだ。しかも、自分がそれを実践しているイメージまで持てているではないか。

 

その驚きを私は息子にその場で伝えた。

 

ここで「何を偉そうに。そんなことより早くお風呂に入りなさい」などと言っていたら、子供の可能性はどんどん小さくなっていくことを私は知っている。

 

いや、むしろ、こういった話をするとパパは喜んで褒めてくれるということを息子は知った上で話していたかもしれない。それでもいい。これは素晴らしいことなのだ。

 

「仕事とは、価値を生み出すこと。価値を生み出す人のところにお金は流れる」

 

これまで、息子にはそんなふうに話してきた。

 

価値は、他人の笑顔とも言い換えられる。

 

クリスティアーノ・ロナウドはサッカーで、スティーブ・アオキはDJで、世界中の人を魅了し、みんなを笑顔にしているから長者番付に並んでいるのだ。

 

塾の先生は子供たちに勉強の楽しさを伝え、子供たちが成功体験を積めるように支援することで、子供本人はもちろん、その親までをも笑顔にしているからお金をもらえている。

 

そして、中学受験は、価値を生み出す人になるための基礎力をつけているのだと。知識そのものよりも、知らないことを知ることの喜びや、世界が広がっていく喜びを知り、志を持つこと、そしてそれに向かって活動する力を育てているのだと。

 

彼がそこまで言語化できているかはわからないが、冒頭の彼の発言は、彼のその力が大きく育っているということに他ならない。

 

それが知れてとても嬉しかった。