死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

親より子供の方が頭がいい瞬間

さっき行きつけのラーメン屋でひとりで昼食を取っていた時のことだ。

 

親より子供の方が頭いいなと思う瞬間があったので書く。示唆に富んだ瞬間だった。

 

家族4人がカウンター席に横一列に並んで食事をしていた。おそらく左から次女、長女、母親、父親だ。次女は小6か中1くらい、長女は中2か中3くらいだろう。

 

私は彼らの背中を眺められるその後ろの席で、自分のラーメンが運ばれてくるのを待っていた。

 

その時だ。

 

次女ちゃんが目の前の調味料を手に取った直後に手をすべらせ「ガッシャーン」と大きな音が店内に響いた。

 

その直後、次女ちゃんは「失礼しましたー!」と大きな声で言った。

 

それを聞いて母親は小さな声で次女ちゃんに「店員かッ?!」と笑いながらツッコミを入れ「何に謝ったの?」と聞いた。

 

次女ちゃんは当たり前のように「(店内の)みんなに」と回答していたのだ。

 

これを見て私はすぐにこう思った。

 

あぁ、次女ちゃんは過去に別の店で店員さんが大きな音を立ててしまった時に大きな声で「失礼しましたー!」と言うのを聞いたのを覚えていたのだろう。

 

そして、誰に対してなぜそう言うのかを考えたはずだ。それは、周りの人たちを驚かすような音を立ててしまって申し訳ないからそう言ったのだと。

 

次女ちゃんは本質的に物事を見ている。

 

それに対して、母親は表面的にしか見れていない。

 

店員の言うあれはマニュアルだと。「こうなったらこう言う」そういうルールだと。なぜそう言うのかというところまではそこまで考えられていない。

 

そう言うのは店員であって、お客さんがそう言うのは不自然だと。だから、母親には次女ちゃんのそれが滑稽に映ったのだ。

 

「あぁ、親より子供の方が頭いいな」

 

この一連の出来事を見て私はそう思った。

 

そして、こういうアンテナが育児に大きく影響すると私は考えている。