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息子の中学受験が終わった。全6校、7回の試験をやり切った。
合否を確認した順に、結果は以下だった。
問題はこの結果をどう受け止めるかだ。
最難関校と言われる学校の結果だけを並べると以下となる。数字は偏差値だ。
全敗。
次に、合格した学校だけ並べてみる。
素晴らしいではないか。
ただ本人は、最難関校のひとつに本気で通いたいと思っていた。だから彼にとってこの結果は敗北だった。
今朝が最後の合格発表だった。聖光二回目の合格発表だ。その結果を見て、彼は悔し涙を流し、私と妻はもらい泣きしながら励ました。
それでも、彼はやり切った。間近で見ていて、本当にそう思う。親に言われてではない。誰よりも、自分の意志でやり切ったのだ。
結果が出る前と出た後で、彼自身は何ひとつ変わっていない。素晴らしい人間のままだ。頭の先から足の先まで、これまで積み上げたものがしっかりと詰まっている。
合格以上にこの成長こそが中学受験の価値で、彼はそれを獲得した。
流した涙は悔し涙だったが、自らの意思で自分の限界に挑戦し、息子はそれをやり切った、美しい悔し涙だった。
夜、私が仕事から帰ると、彼は大好きな算数の図形の問題をいつものように解いていた。そして、これまで通りの笑顔で問題の解説をしてくれた。
気持ちの整理にはもう少し時間がかかるとは思うが、今日のこの結果には、必ず意味がある。彼は、この経験からまた大きく成長する。
私はそう信じている。