死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

40-15や40-0はリスクを取っていい

昨日、「ボールの緩急とプレーの緩急」について書いたのだが、その記事にとても有益なコメントをいただいた。

 

あらんちゃさん、ありがとうございます。

 

名前の由来はもしかしてアランチャ・サンチェス?いや、世代がだいぶ違うから違うか。。

 

ご本人から許可をいただいているわけではないのだが、文面からとても良い方であることが伝わってきたので紹介させていただき、自分の考えを深めていきたいと思う。

 

テニス好きに悪い人はいないですしね。

 

以下はコメント全文だ。

 

いつも楽しく拝見させていただいています。

私は30歳の会社員で、学生時代はそれなりにテニスを全力でプレーしていました。

この記事で読んで、ふと過去のこと思い出したのでコメントさせて頂きます。

学生時代、コーチをする中で岩渕聡プロとプレーをする機会がありました。

その中のアドバイスで「40-15なら50%で勝てる雑なプレーを、40-0なら30%で勝てるかなり雑なプレーを選択していい。」と言われました。

全てに当て嵌まるとは思いませんが、ポイントごとにプレーを変える定量的な判断材料としていかがでしょうか。

 

「いつも」とは!涙

 

そして、プロもやはりこういうことを考えているのだ。当たり前と言えば当たり前だが。

 

ただ、個人的にこの話で最も重要なポイントと感じていることは、これが「定量的な判断材料」という点だ。この言葉にあらんちゃさんの知性をものすごく感じた。

 

定量的」であるだけで、アマチュアでも実践しやすくなる。

 

そして、プロのアドバイスだが、それでもそれはあくまで「材料」なのだ。

 

「こういった考え方もあるので、参考にして、最終的には自分で判断してください」

 

ということだ。なので、私はこの場で消化する。

 

さらに、これは偶然だと思うが、この切り口は私の課題のひとつでもあり、アマチュアの課題あるある「あと1ポイントが難しい」の解決のヒントになるため、今の私にはめちゃくちゃ刺さった。

 

ここからはかなり細かい話になる。

 

私の消化の仕方は「なるほど!40-15や40-0ではもっとリスクを取って強気でプレーすれば良いんだ!」といった単純なものではなかった。

 

いや、最終的にはそれと同じなのだが、そこに至るまでが単純ではなく、大きな気づきと確信があったのだ。

 

説明する。

 

これはアマチュアあるあるだと思うが、試合経験の浅いアマチュアは、特に格上と感じている相手との戦いだと、あと1ポイントという場面で無意識に次のマインドに陥ることが少なくない。

 

「あと1ポイント。これは喉から手が出るほど欲しい。ただ、勝負の世界は甘くはない。勝ち切ることの難しさはこれまで何度も味わってきた。最後の最後が最も難しい。それを取り切るというのはとても大変な作業。くっ…苦しい。だから、楽して逃げたい!」

 

その結果、プレーが雑になる。

 

一番やってしまうのが、安易なドロップショットだろう。

 

この時の「雑になったプレー」は、岩渕プロの言う「雑なプレー」とは180度異なる。

 

このマインドによる雑なプレーは命取りだ。

 

ただ、ポイントに入る前に、今回のあらんちゃさんのこの話を思い出せれば、それは「逃げ」ではなく「締め」のマインドに変わる。

 

試合を締めるために、強気に、思い切ってリスクを取りに行くというマインドだ。

 

そのマインドによる雑なプレー、つまり、リスクを取った思い切りのあるプレーは、勝利を手繰り寄せるキープレーになり得る。

 

間違いない。

 

40-15や40-0では、意識的にリスクを取りに行く。

 

最後に、コメントしてくれる皆さまへ。

 

いつも感謝しかありません。どんなコメントもとても励みになっています。これからもよろしくお願いします。