今日も暑かった。
そんな中の小田原リーグ、団体戦。今日もダブルスとシングルスのダブルヘッダーだ。しかも今回の方が精神的にきつい。
前回はD2とS1だったが、今回はD1とS1、しかも相手は若者たちだった。
ちなみに、火曜日に軽くぎっくり腰をやっていたが、ケアをしっかりしてきたのでその状態は改善できなんとか間に合った。
試合を簡単に振り返る。
まず、ダブルス。
パートナーはダブルスプレーヤーで自分よりダブルスの上手い選手だったため救われた。
彼はダブルスをしっかりやり、自分はベースラインではシングルスをしていた笑
ストロークの打ち合いはほとんど負けなかった。というか、前でボレーを決めてくれるので助かった。
しかし、相手はふたりともサーブが良く苦労した。1stセットはそれをなんとか先にブレイクするも自分のサーブの悪いところが出てすぐにブレイクバックされた。
その後はお互いキープが続きタイブレークへ。ここをふたりで雄叫びを上げながら先攻して上手く逃げ切れたのがよかった。
2ndセットは若者ふたりの関係性が徐々に揺らいでいってくれたおかげで楽に取ることができた。
D1:76(3) 61
ところが、ダブルスが終わった段階でチームは1勝3敗となっていた。この団体戦はダブルス4本、シングルス5本。つまり、勝つためには5勝以上が必要だ。
次に、シングルス。
ダブルスの時に横目で隣のD2コートで打っている相手のプレーを少しだけ見て、バケモノではないことだけは確認していた。
バケモノ出なければチャンスはいくらでもある。シングルスは自信を持って臨んだ。むしろ、D1の相手の片割れの方がバケモノに近かった(バケモノではない)。彼はS2だった。
さて、自分がシングルスの試合に入ったとき、チームは背水の陣だった。今やっているS3、S2、S1すべて勝たないとチームの勝利はなかったのだ。
しかし、見ていた感じ、その3戦を全勝する可能性はあると思っていた。
それもあり、試合の入り方はかなり良かった。1stセットは相手にプレッシャーを与えながら優位に進めることができ、63で先取した。
2ndセットも勢いそのまま、ゲームカウント30とした。このときだ、他の2試合が終わりチームは3勝5敗で敗戦が確定したことを知る。
ここまで内容はよいが、炎天下の中のギリギリのプレーで足もつりかけていた。それでもやれていたのはチームのためだからだ。そのチームの負けが確定した時、ふと思った。
「この試合をやる意味はなんだ?下手に身体を追い込んで怪我をするくらいなら、棄権を選んだ方がいい」
試合中にそんなことを考えたのははじめてだったが、本当にそう考えていた。
人間は面白い生き物だ。そう思ったとたんに力が入らなくなった。と同時に、相手はチームの勝利を知って元気になっていた。
3ゲーム連取され33に追いつかれ、自分のサービスゲーム。
「さてどうする?このままやられるのか?」
そんなふうに自分と会話していた。
「いやまて。このやるかやられるかの真剣勝負の、しかも心も体もギリギリの状態で、勝ち切れるかが大きな課題のひとつではなかったか?ベテランJOPの試合はまさに、ここで踏ん張れないと勝てないだろ?このギリギリの戦いをたくさん経験し、勝つ経験をすることが、自分には必要だったよな?」
こう思い返し、覚悟を決めた。
「この試合、自分のためにやり切る!」
なんとか力をふりしぼり、キープして43。その次のゲームをブレイクして53とした。このとき、足は少しつっていた。
「ここだ、このサービスゲームをしっかりキープして試合を締める経験が自分には必要なんだ」
この時、相手チームの応援も盛り上がっていた。
「俺が負けた分も頑張れ!」
「ここからだ!」
そんな声援が、相手の背中を押していた。
1stポイントが重要だ。15-0にしたい。そのためには、ファサーブが重要だ。
このとき、その1stサーブをしっかり打ち切れた。が、相手も気持ちをたかぶらせて好プレーを発揮してきた。
正直、このサービスゲーム、自分のプレーは悪くなかった。相手がよくてまたブレイクバックされ54。相手サーブ。
これはいつものパターンだが、今はまだブレイクして勝つことが多い。これはまだまだ伸びしろだが、今回もそれで締められる可能性を感じていた。
相手も最後の力を絞り出して好プレーをしてきたが、それを想定したプレーでもう一度ブレイクして勝ち切った。
最後の相手のボールがアウトした瞬間、両手をあげて天を仰ぎ仲間の応援に応えた。団体戦はこれだから面白い。
S1:63 64
チームは4勝5敗で負けたが、ダブルスもシングルスも両方勝てた自分を思いっきり褒めたい。
熱中症の頭痛が少しある。しっかりケアして寝る。