死ぬとき笑う

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脚に負担をかけない動き方

前々回の投稿で、新しいテニス仲間から2つ、とても大切なことを学んだと書いた。

 

そのひとつ目は前回書いたが、ふたつ目がこれだ。

 

「脚に負担をかけない動き方」

 

新しいテニス仲間の彼は、シングルスの試合では割と仕掛けが早い。

 

試合序盤から嫌なところをどんどん突いてくる。その上、コントロール能力が高いためリスクを取っているように見えるそれらのショットも安定しているという厄介な相手だ。

 

その仕掛けのひとつがライジング気味のドロップショットで、この日のガチ3セットマッチでもたくさん打たれた。

 

ただ、自分のボールはドライブ系で、低く速い。試合後に聞いたところ、スピン系で高めの弾道の相手の方がドロップショットは打ちやすいとのこと。確かにそうかもしれない。

 

そのため彼のドロップショットの精度がベストではなかったこともありほとんどを拾って対応できた。

 

いや、そもそも脚力には自信があり、かつ手足が長いというのは自分の強みのひとつだ(昨日の投稿の成果)。

 

そして試合後、彼はこう話してくれた。

 

彼「宮田さんの脚力はスゴいです。ベテランではなかなかいないですよね、そこまで走れる人。ただ、脚に負担をかけ過ぎた動き方をしているのは少し気になりました。もっと脚に負担をかけない動き方があります」

 

なッ?!なんですとッ?!!

 

これは食らいつかない手はない。

 

私「えぇーー!なんですかそれ?詳しく教えてくださいッ!!」

 

そんな反応をする私を見て彼は嬉しそうに応えてくれた。

 

彼「自分は最近、合気道を学びたいと思っていて、それに通じる動き方なんだけど、野球のイチローもこの動き方をしています」

 

そう切り出しながら実演を交えて詳しく説明してくれたからここで言語化してみる。本当は実演しながらの方が伝わりやすいが。

 

「動き出し」と「止まり方」を説明してくれた。

 

まず、動き出し。

 

動き出しで重要になるのがスプリットステップだ。これを正しく踏む必要がある。

 

スプリットステップをする前の構えの体勢=レディポジションから、スプリットステップをする際、小さくジャンプし、目線や骨盤の位置が上にあがっていたらそれは間違いだ。

 

正しくは以下。彼の言葉をそのまま書く。

 

「スプリットステップは膝カックン」

 

まずこれをマスターする。

 

やればわかるが、レディポジション(既に膝は軽く曲がっている状態)から膝カックンをすると一瞬足が宙に浮く。

 

そして、その瞬間に重心を移動したい方向に移すのだ。すると脚の筋力を使わずして地面をしっかり掴み、大きく速く一歩目を出せることがわかる。

 

イチローが盗塁するときも同じ動き出し方をしているという。

 

次に、止まり方。

 

止まる時も脚で踏ん張るのではなく以下。

 

「重心を進んでいる方向と逆方向に移す」

 

もちろんオムニコートであれば最後はスライドフットワークとなる。

 

ただし、足の裏で踏ん張り、地面とソールの摩擦で止まろうとするのではなく、重心を利用して止まるのだ。

 

やってみると確かに脚の負担が少ない。明らかに省エネになる。

 

ベテランテニスはいかに省エネするかがとても重要だ。

 

これは必ずマスターする。