以下はすべて私の場合。
ミスのほとんどは、技術的なミスではなく、判断ミスからきている。
テニス歴は長いが選手歴が浅いからだろう。テニスIQもまだまだ低い。最近はそれを高められてきてはいるが、まだまだ伸びしろは大きい。
逆にそれがあるから、50代になるまで自分史上最強と思える可能性はあるとも思っている。今は43だ。
さて、判断ミスには次の2つがある。
- 判断が遅い
- 判断が間違っている
判断が遅れる一番の原因は「迷い」だ。
よくある例は「ここはストレート!いやクロスだった(あーッ!)」。いや実際はここまで明確に言葉にはなっていない。一瞬の話だ。
判断を間違う一番の原因は「決め急ぎ」だ。
よくある例は「ここはストレート!(ではなかったー)」。このほとんどは体勢が不十分なのに相手が戻ってくるよりも前に打ち抜きたいと考え無理に低く速く打とうとして白帯にかけるケースだ。
そうなのだ。ストレートに打つタイミング、ストレートに打つ判断基準が明確になっていないということだ。
ここで、ストレートに打つ判断基準を明確にしておく。
とここまで書いて気づく。私の場合「この条件が揃ったらストレート」とするとうまく実行できない可能性がある。
なぜなら、脳みそが先走った時に判断ミスが起きているとも感じているからだ。
脳みそが先走るとは、前述した「ここはストレート!」と打ち合いながら頭の中で思うということだ。
そう思うよりも先に、身体が勝手にストレートに打っている時がある。そしてその時は美しいほどに決まる。
だからこうする。
「ストレートに打つことは考えない。感情を一定に保ち、無心にクロスに打つ。それでも試合中、ボールを捕らえる直前に身体が勝手に反応しストレートに打つ時がある。ストレートに打つ時はその時だけにする。だから、基本は無心にクロスに打ち続ける」
たぶん、私の場合は、このくらいがちょうどいい。
さらに、
これは「クロス主体」という戦術を選択していない時も同じだ。
例えば、「バック狙い主体」や、あえて「フォア狙い主体」「ストレート主体」という戦術を選択したポイントもそうする。
バック狙い主体なら、無心にバックに打ち続ける。相手のフォア側に打つのは、ボールを捕らえる直前に本能が反応した時だけだ。
ストレート主体、フォア狙い主体でも同じ。
そしてこれが、自分の基本戦術だ。
感情を一定に保ち無心に打ち続けるが、相手の気持ちを感じとることは怠らない。そうすることで本能が直感的にベストなタイミングでベストなコースに打ち抜いてくれる。
よし。
明日のベテランJOP大会ではこれを試す。