死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

子供に罰を与えるサッカーや野球の監督はお馬鹿

チームを率いるリーダーがメンバーのミスに対してペナルティを課すのは愚の骨頂。

 

これに今日気づいたので書き留めておく。

 

今朝こんなことがあった。

 

今日は息子のサッカーの試合があり、集合場所まで息子を送り届けるのが私の任務となっていた。

 

息子とふたりで家から出かけることが少ないのでふたりともウキウキしながらバスに乗る。他愛のない話で盛り上がる。

 

すると、息子が突然言った。

 

息子「あ!やばい!青パン忘れた!」

 

青パンとは、試合用やユニフォームの青色の短パンのことだ。

 

サッカーチームは2色のユニフォームを持っている。今日の試合が青パンだったら息子はピンチということだ。

 

白パンは履いているが、青パンをカバンに入れた記憶がないらしい。

 

念のためバスを降りてからカバンの中を確認する。やっぱりない。

 

息子「終わった…」

 

私「どうして?」

 

息子「(監督が決めたルールで)忘れ物が発覚したらその後の2試合に出させてもらえないんだ…」

 

さっきまでのウキウキが嘘のように息子は超憂鬱モードに突入した。

 

その時、私の頭の中はいろいろと言いたいことでいっぱいだった。言いたかったことは主に次のふたつだ。

 

  • そのペナルティはナンセンスだ
  • 忘れ物をしたのは自分の責任だ

 

しかし、珍しくすべて飲み込むことができた。

 

この問題は、息子と監督との間の問題で、私の問題ではない。息子が自分でこの問題と向き合い、失敗から学べばいいことだ。

 

そう自分に言い聞かせながらグッと堪えた。バス停から集合場所までは歩いて5分くらいだろうか。

 

あとで、このブログを息子に読んでもらおうとは思っている。きっと息子も同じことを考えているのではないかと想像している。

 

ここからが、本題だ。

 

前述の通り、このペナルティを課す監督はお馬鹿というのが私の考えだ。

 

理由は簡単だ。

 

あるメンバーのミスを他のメンバーが補い合いながら、助け合いながら、チームのゴールに向かって突き進むのが良いチームだからだ。

 

ラグビー日本代表のスローガン「One Team」にもそんな意味が含まれているだろう。

 

親バカではなく、息子はこのチームの中心メンバーのひとりだ。欠けるとチームの総力は落ちる。

 

チームのゴールが勝利ならば、この息子のミスはみんなで補い、万全のメンバーで試合に臨むべきだ。

 

これが理解できない大人は、目的志向のできないお馬鹿としか言えない。

 

「チームの勝利よりも、子供たち一人ひとりの成長の方が大切だ」という綺麗事を言う大人もいるだろう。

 

しかし残念ながらそれもお馬鹿だ。

 

罰を与えるチームより、助け合うチームの方が子供たちは正しく成長するのは明らかだからだ。

 

ペナルティを与えるのが有効なシーンは、人命を守ることが目的の場合くらいだろう。

 

以下、余談。

 

同時に、息子は良い失敗経験をしたと思っている。

 

実は息子は自分の物の整理整頓ができない。そのため、物をよく失くし、忘れ物をすることも少なくない。

 

これに関して、私は何も言わない。

 

いつか必ずショックを受けるほどの失敗をするから、自業自得で痛い目にあったその時学べばいいと考えている。

 

というか、それ以外に真に学ぶ方法はないと考えている。

 

そして今日、そのチャンスが来たのだ。

 

試合が終わる頃、妻から連絡があった。

 

「試合会場に行ってくれているお友達のお母さんに確認したら、今日の試合は白パンだったからセーフだったみたい」

 

えぇーーッ!残念!!笑