テニス仲間にアドバイスをもらった。
「宮田さんに限らず、片手バックの人はバックハンドの高いところを狙われるのは避けられないですよね。
宮田さんはそれを一生懸命スピン系で返球してるけど、そのボールに怖さがないので永遠とそこを狙われて詰みませんか?
そこはスライスでの対応を極めた方がいいと思います。
もちろん、弱気のスライスではなく、強気のスライスです。
スピンを選択して無駄に体力を消耗してるようにも見えるし、体力勝負になりやすいベテランなら尚更だと思います」
まったくその通りだと思った。
最近、スピン系のショットが体力を使うわりに効果が低いと感じていた。特にバックハンド。
さらに、彼はこう話していてそれにも納得した。
「片手バックはスライス技術がマストですよね。下から打つのと上からのスライス両方できて初めて完成する。
両手バックは究極スライスがなくても戦えるけど、片手バックはそうではない。
状況に応じて下からと上からを使い分ける。その割合は得意不得意によっても変わるし、相手によっても変わる」
もっともだ。
自分の場合は、おそらく6:4でスライスが多いくらいがベースになり、相手によって7:3や5:5になるイメージだろう。
スライスは下手ではないし、嫌いでもないのだが、これまでは、「スライス=弱気なプレー」というイメージを拭えずにいた。そう自分を洗脳してしまっていたのだ。
しかし今回彼からこう言われ、論理的に理解でき、この洗脳が解けた。
その後、積極的に意図を持ってスライスを打つ機会を増やしたら良い手応えしかなかった。
脳を変えることが成長には不可欠とも言える。これからも、ジョコビッチも重要と話す「オープンマインド」で新しい知識を吸収し自分を変えていく。
そしてスライスは、実践の中でより適切な使い分けができるようにしていく。