負けた。
63 67(2) 4-10
相手は川崎市民大会で見ていて「あぁ、この人のストロークは厄介だ」と記憶していた人で、その時は対戦することはなかったが、横浜市民のドローを見て準々決勝で当たると予想していた。
その予想通り勝ち上がってきた。
やってみると、すぐにフォアハンドストロークが危険なレベルであることがわかった。どこからでも一発で追い込まれる。
ただ、サーブとバックハンドは怖くないから戦えた。
しかし、もうひとつ問題があった。
リターンがエグい。ライジングで合わせてネットスレスレのボールを打ち込んでくる。
試合後、彼も話していた。「今日はリターンが良かったから何とか戦えた」
本当に、初めから最後まで、これが彼を救い続けた。
1stセットはシードオーラもあった。相手が固くなってくれた時間帯もあり先取できた。
それでも油断はしていない。1stを取った後の2ndが難しいことはよくわかってるからだ。
案の定もつれた。先にブレイクされるがブレイクバックし返しなんとかタイブレークに持ち込む。
40-40の2ndサーブで不意にアンダーサーブを打ちリターンミスを誘うということまでした。
しかし、この記述から察しがつく通り、相手に流れがあった。
そんなことを感じながらやっているから2ndセットのタイブレークの入り方も悪くなる。
後半はファイナルのスーパータイブレークのことを考えながらやっていた。つまり、2ndは捨てていた。
そしてファイナルのスーパータイブレーク。
入り方は悪くなかったが、先にリードを許しそのまま逃げ切られた。
しかし、そんな話はどうでもいい。問題は、何が悪かったかだ。
比較的良いプレーができていた試合だったと思う。だから、実力差で負けたんだと思っている。
それでも、この悔しい気持ちは、勝てるチャンスがあったからこそだ。
どこにミスがあったのか、どのポイントがこの結果を導いたのか、今回はわかっていない。
いや、きっとここだ。
2ndセットのタイブレークの1ポイント目。ここの1stサーブのフォルト。これだと思う。確かこのポイントがダブルフォルトになった。
サーブを打つ直前にフォルトがよぎることがある。この試合でも数回あった。
そしてこの時もそうだった。
フォルトがよぎった時にトスをやり直すこともある。そして上手くいくこともある。
この時、それができなかった。
そもそも、「相手に分がある」と思っている時点でアウトだ。
タイブレークの1stポイントの1stサーブを打つ前に、その気持ちを完全に振り払い、自分のやるべきことを明確にし、自分を信じ、強い気持ちでポイントに臨まなくてはいけなかった。
そうだ。ここが最大のミスだ。
最後に、新たに何を習得できれば、次は勝てるようになるか、いや、今回の相手に限らず、自分がより強くなれるか。それが明確になった。
それは、時間の使い方。すなわち、弾道の上げ下げだ。
来年に向け、これを習得していく。