死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

小田原テニス選手権一般シングルス本戦

今日は小田原テニス選手権一般シングルスの本戦だった。

 

ドローは32で全員1Rがある。ルールはノーアドファイナルスーパータイブレの3セットマッチ。

 

しかもだ、1日に2Rまで実施される。

 

前回書いた通り、1Rは小田原リーグで3セットタイブレを戦った末に負けた相手だ。それに勝つと2Rは第1シード。タフな1日になることは確定していた。

 

ただそれでも、実は第1シードの彼も小田原リーグで対戦しており、その時は1stをタイブレで競り勝ち勢いそのままストレートで勝っていた。

 

だからタフではあるが、勝つ気満々で臨んだ。

 

さて、1R。

 

いつもリベンジマッチは気合を入れて臨む。

 

相手は丁寧なプレーで様子を見てきた。こっちも序盤はギアを上げすぎないように注意する。攻め急ぎのミスが出るからだ。

 

しかし、気合がそれを許さなかった。強気につられて身体が勝手に攻めはじめる。ただ、今日は悪くない。なぜなら相手のベースのボールに球威があるからだ。ピントが合っている。

 

相手はそれに面食らってくれた。そのまま流れを掴み62でセットアップとする。

 

2ndセット。その中盤で確信する。相手は調子を上げられずにいる。理由は、こっちが徹底的にバックハンドにスライスを打ち込んでいるからだ。

 

これは、前回の対戦でやりづらそうにしていたから決めていた。彼はフォアが強い。

 

ベースはバックにスライスをしつこく打ち続け、要所でフォアに角度をつけて撃ち抜いていく。ただ、そこからのフォアのカウンターがエグいのでそれはボレーで対応。これがハマった。

 

フォア側に打ち込むタイミングと頻度が我ながらよかった。

 

ただ、2ndの中盤、相手のパフォーマンスが少し上がったと感じ、彼がフォアの回り込みから勝機を掴みかけ、かつ、こっちが勝ちビビったのかプレーがわずかに狂いはじめる時間帯があった。

 

しかし、彼はそこを取り切ることさえできないほどに自分のプレーを取り戻せなくなっていた。いや、こっちがそれだけ彼にプレッシャーを与えられていたといった方が正しい。

 

流れが変わりかねない場面で彼はドチャンスボールをネットにかけたのだ。

 

結果、そのまま流れを相手に渡すことなく62 62でリベンジに成功した。

 

大会本部に勝利を伝えると、2Rは30分後と告げられた。実は第1シードの1Rの相手が来ていなかったのだ。

 

慌てて着替えてコンビニでプロテインと牛乳とバナナを購入し、補給した。

 

タンパク質で筋肉の回復と、カルシウムとカリウムで足がつらないように対策したのだ。

 

気づくと試合開始予定時刻だ。慌てて走って会場に戻るとスタッフが私を探している。第1シードの彼はすでにコートで待っていた。

 

とりあえず、デフォ扱いにはなっていないことは確認できた。急ぐそぶりを見せつつ、しっかりと落ち着いて、時間をかけながら準備をする。

 

さて、2R。

 

疲れは残っていないと言ったら嘘になるが、まだまだ戦える。勝つには十分だ。そう自分を洗脳する。

 

立ち上がり、相手はいい入り方をしてきた。私の初戦をじっくり見てイメージしていたのだろう。一方こっちは動作にチグハグ感があり不安が頭をよぎる。特にサーブが狂っている。

 

案の定、いきなりブレイクを許し、1stセットの流れを奪われた。

 

それでも不思議と焦りはなかった。マイナススタートを受け入れ、パフォーマンスを上げていければ、また流れを変えることができる。

 

しかし1stの間はその流れをひっくり返すことができず36で持っていかれる。

 

それでも焦ってはいなかった。一度勝ったことがあるからだろうか。勝てると信じられていた。何より、ストロークについてはどうすればパフォーマンスを上げ切れるかに気づけていたからだ。

 

この時のそれは、「相手が打つ前に、万全の体勢に素早く戻し、重心が左右に流れていない状態でスプリットステップを踏む」だった。

 

このタイミングから準備を早くすることで、彼の良いプレーに対しても質の高いボールを打ち返し続けることができることに気づいていたのだ。

 

何せ、彼はとにかくミスが少ない。かつ、甘くなると攻めてくる。だから万全の体勢でボールを打ち続けられないとどんどん後手後手になるのだ。

 

2ndセットの彼のプレーは1stと同様、良い状態を維持していた。こっちのプレーの質は上げられている。それでようやくシーソーゲームだ。1ポイント1ポイントの打ち合いが長くなっていく。

 

この試合のラリー展開は、1Rとは逆だ。相手が私のフォアを警戒してバックにドライブを集めてくる。

 

私は回り込みたいが、ドライブで時間を与えてくれない分バックハンドで対応することになる。私のバックハンドは基本スライスだ。

 

こっちのスライスを相手のフォアに打つと分が悪いと感じていた。相手はこっちのフォアを警戒しているが私も彼のフォアのダウン・ザ・ラインを警戒していた。

 

そのため、バックのクロスラリーが永遠と続く展開になる。エバンス対ジョコビッチとでも例えておこう。そこからお互いがいつどうやって仕掛けるか。その繰り返しとなっていた。

 

2ndセット終盤、相手を先に仕掛けさせてのカウンターやドロップショット対応で、フィジカルに物を言わせて流れを掴む。

 

そして、54のサービング・フォー・ザ・セット。40-15とする。

 

が、ここが鬼門となってしまった。

 

サーブだけは最後まで上げられなかったのだ。おそらくこの試合、ダブルフォルトを5回以上やっている。しかもほとんどが大事なポイントでだ。

 

その後はお互いキープし66。タイブレークに突入し、相手の気迫に対して踏ん張りきれず、2-7。

 

今年の小田原選手権が終わった。リベンジして、リベンジされた。

 

1R:62 62
2R:36 67(2)
ベスト16

 

前回は32止まりだったから結果でもプレーでも成長を感じることができたのはよかった。来年は8を本気で取りに行く。もちろんドロー運はあるが。

 

ここからは本大会参戦からの学びだ。

 

記事が長くなっているがそれを言語化するのがこのブログの目的だから書かない訳にはいかない。

 

今日1日で気づいたことがたくさんあった。まずは自分のテニスについて、箇条書きにする。

 

  • 相手が打つ時に万全の体勢を作れているのといないのとでは、準備の早さが大きく変わり、ボールの質も大きく変わる
  • バックのスライスは武器にさえなる(質が上がってきており、活かし方もわかってきた)
  • サーブは相変わらずだからいい加減どこかで打ち込み練習を取り入れて身体に覚えさせる
  • 敗因はフィジカルと試合直後は思ったが、それ以上にサーブの基礎
  • ただ、1日4セットを同レベルの相手とガチで戦いつづけるだけのフィジカルはないのは明らかだからここの強化は怪我をしない程度に再開する

 

以下はプレー以外の部分。

 

  • プロみたいにバナナをひと口かじるのは足がつりづらくなる要因のひとつであると確信した(=自分が足をつる原因の一番はカリウム不足かもしれない)

 

よし。次の横浜市民大会年齢別につなげる。