死ぬとき笑う

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営業よりマーケティングの方が尊い

今年の4月から、マーケティングだけでなく、営業も兼務するようになってわかったことがある。

 

それは、営業よりマーケティングの方が尊いということだ。

 

そして、マーケティングの方が、難しい。営業は簡単だ。

 

いや、この主張はもちろんすべての会社に当てはまることではない。

 

例えば、昔から営業部門がバリバリ機能していて、マーケティング部門は最近立ち上がったばかりでまだまだ機能していないという会社にはあてはまらない。

 

あるいは、新規顧客をそこまで重視する必要がなく、既存顧客をいかに大切にして売上を上げていくかが重要な会社にもあてはまらない。

 

商材にもよるだろう。

 

それでもこの主張は一般論でもある。「マーケティング職 営業職 年収」とググれば一般論であることが理解できるはずだ。マーケティング職の方が給料が高いと言われている。

 

私は兼務したことでその理由を深く理解した。今回は、その理由をわかりやすく説明することを目指す。

 

マーケティングと営業の違いを恋愛に例えるとこうなる。

 

「自分のことを知らない多くの異性に会い、声をかけ、数人に自分への好意を抱いてもらうまでがマーケティング。自分への好意を抱いてくれている数人から1人を選んで恋人にするまでが営業」

 

これなら誰にでも想像がつくだろう。明らかにマーケティングの方が難しい。

 

この場合のマーケティング施策は、例えばテニスを得意とする私なら、社会人テニスサークルに入るということを考え、行動に移さなくてはいけない。

 

そこには自らの意志が不可欠だ。さらに一歩踏み出す勇気が何度も必要になる。時には無理をしてでも飛び込む勇気が求められる。これなくして人生のパートナーを得ることはできない。

 

一方、営業は違う。その頃はもう相手からも寄ってきてくれる段階になっている。場合によっては自分から行きすぎなくてもゴールに向かっていける。それはマーケティングのお陰だ。もちろんこの場合、好意を持ってくれる異性は多い方がいい。

 

「恋愛はマーケティング」「婚活はマーケティング力がすべて」そう言っても過言ではない。

 

私は実際、そうやって妻との結婚にこぎつけた。

 

世田谷の社会人テニスサークルに入り、車を買い、テニスで目立ちながら、たくさんの女性と仲良くなり、妻と出会い、結婚した。

 

ちなみに、当時は仕事の半分がテニスコーチで、神奈川県内に住んでいた。世田谷という池を選んだ理由は、スクールの生徒さんにばったり会ってしまうのを避けたかったからだった。

 

当時はそこまで考えていなかったが、今思うとこれがよかった。池選びはまさにマーケティングだ。

 

まず、民度が高く、気の合う人が多かった。また、早慶卒のイケイケな若者と言うと想像しやすいと思うが、仕事も遊びも楽しんでいる奴が多かった。みんないつも笑顔で楽しんでいて、自分もそれに染まれた。

 

社会人になってこの大学のノリを経験できる世界があるとは思わなかったと当時驚いたことを今でもよく覚えている。

 

そして、面白いのが、世田谷のサークルなのに、私だけでなく、妻も神奈川の人だったという点だ。

 

勘のいい人はもう想像できているだろう。

 

世田谷のサークル、神奈川在住のふたり、車だ。「家まで送るよ」そう言わない手はない。

 

そうなのだ。付き合う前からふたりで行動を共にする機会を得やすい環境にあったのだ。車の中で妻の好きなB'zを聴きながら、何度も神奈川と東京を往復した。

 

最高の思い出だ。

 

結婚後、その車を手放す時は涙が出そうになった。シルバーのトヨタのウィッシュだ。今の幸せがあるのは彼のお陰でもある。

 

話を戻す。

 

このサークルに入ってから、妻と付き合うまで、つまり、マーケティングにかけた時間は約3年。妻と付き合ってから結婚するまで、つまり、営業にかけた時間は11ヶ月だった。

 

ちなみに、妻と出会ってから付き合うまではわずか2週間。

 

営業よりマーケティングの方が尊い