死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

エバンス選手に俺はなる

結論、自分が見習うべきバックハンド片手打ち選手は、フランスのガスケ選手でもイタリアのムセッティ選手でもなかった。

 

イギリスのエバンス選手だ。

 

実際は少しタイプが違うのだが、バックハンドのプレースメントはエバンス選手のそれをまずは丸コピする。そうすれば確実に安定した強さを獲得できる。

 

というのも、以前その手応えを得ていたのだ。

 

数ヶ月前、「バックハンドスライスは、武器であるフォアハンドを活かすことを目的にする」と決めてから、バックハンドスライスの使い方が上手くなった自覚があった。

 

そしてその頃、自分史上最強である手応えもあった。

 

しかし、最近はそれを忘れていた。

 

その原因は以下と分析している。

 

雨が多い時期があり、2週連続火曜日の朝練ができなくなったりで、テニスをする頻度が極端に減った2週間があった。ちょうど全仏オープンの時期だ。

 

そのため、全仏オープンをよく観戦していたのだが、これもよくなかった。

 

全仏オープンは相手を後ろに押し下げられないと勝てないためスライスは多用できない。だからバックハンド片手打ちの選手たちもみな振り抜きながら力強いスピンを打つ。

 

その印象が頭に焼き付いていた。

 

久しぶりのテニスでは、試合勘も衰えていた上にバックハンドスライスを忘れていたため散々な内容になった。

 

その日は、バックでスライスを選択していなかった自分に、テニスが終わった後で気づく始末。

 

今はバックのスライスともうひとつふたつパフォーマンスの上がるポイントを取り入れたことで良い感覚にかなり近付いている。

 

話を戻す。

 

私がエバンス選手から見習うべきは、スライスだけではない。しつこさもだ。

 

次の動画を見てほしい。

 

 

エバンス選手がジョコビッチ選手に勝つ試合だ。しかも、クレーコートで、スライスを多用してだ。これまでもこれ以降も2人の対戦はない。

 

この動画はハイライトだが、エバンス選手の戦術は明確である。

 

ジョコビッチ選手のバック側にボールを集めている。ただし、角度はつけすぎない。回り込まれてもよしとしているのがわかる。しかも、相当にしつこくそこに打ち続けている。

 

これは、メドベデフ選手もよくやる戦術だが、彼は両手打ちなのに対してエバンス選手はスライスでそれをやるためとても参考になるのだ。

 

この動画でエバンス選手がバック側に打った率は73%だった。回数で言うと、バック側に51回、フォア側に18回打っている。

 

特に動画の1:22あたりからのポイントが圧巻だ。1stセット44、ジョコビッチ選手のサービスゲーム15-30、編集の都合でエバンス選手が回り込みフォアでジョコビッチ選手のフォア側に打つところからこのポイントは始まる。

 

フォアに打った後、エバンス選手は相手のバックに1回、フォアに配球してから、12回連続でバックに打ち続けてポイントする。

 

自分のバックはすべてスライスだが、最後にジョコビッチ選手がネットに来たところだけバックでドライブをねじ込んでポイントする。

 

次のブレイクポイントはおそらくジョコビッチ選手の2ndサーブをフォアに回り込んでこれもバックに強打しミスを誘いブレイクする。

 

カッコ良すぎる。

 

よし、生きてる間に生まれ変わる。俺は、サーブとフォアが武器のエバンスになる。