死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

時間と空間を使う世界

8月末に「これがシングルスのすべて」という投稿をしました。そこで言っていた「これ」とは以下です。

 

「相手見て

    しつこく打って

          逆を突く」

 

こう考えるようになってから私のテニスは自分史上最強を更新し続けています。

 

この3ポイントの内、最も重要と感じているのが「相手見て」です。

 

そして、それを正確に言うと以下となります。

 

「スプリットステップをしながら相手をよく見て、目から入ってくる情報の解像度を上げる」

 

これをすると、0.5秒先の未来が先読みできるようになり、余裕を持って打点に入れるようになります。

 

そして今日、さらに次の次元に突入できたのでそれについて書き留めておきます。

 

今日は横浜市民大会35才以上シングルスに出場する方のオフに参加させていただきました。

 

週末に本番が控えているということで、横浜市民のルール、サーブ練習4球のみでノーアド8ゲームマッチ。

 

本番も1日に2試合するのでこの日も2試合やりました。結果は、84 81。

 

本題はこの内容です。

 

実力はスコアほど離れていない相手でした。テンポの遅いスピンの効いたムーンボールの使い手だったので私の課題克服にもピッタリの相手でとても良いトレーニングとなりました。

 

高く深くシコく打ってくる相手からいかに時間を奪って攻め切るか。

 

1試合目の中盤、相手のボールが深くなり始めてから苦労し始めます。

 

苦労し始めてだんだん視界が狭くなっている自分に気づきます。打つ時に「もっとこう!」と自分への意識が強くなってきたら黄色信号です。力みも出てミスが増えていくんです。

 

相手がシコければ早く決めたくて無理矢理打ちに行くことが増えるのでなおさらです。

 

今日は、そうなる自分を抑えて「しつこく打ち合え」と指令を出し、再度好循環を作ることができました。

 

1試合目はこれで振り切ったのですが、好循環をつくれた後も楽ではありませんでした。

 

もちろん真剣勝負なので楽ではないのは当たり前なのですが、必要以上に苦労していると感じたんです。

 

しつこく打ち合うことに一生懸命になっていて、テニスで勝つために必要な本質的な何かが欠落しているのではないかと。

 

まだ少し視界が狭くなっているのではないか。

 

何かを変えればもっと楽にポイントを重ねていける気がする。

 

その何かが「時間と空間」でした。2試合目の2ゲーム目くらいにそれに気づけました。

 

テニスで時間と空間を上手く使えるようになるために不可欠なことが、前述の「相手を見る」です。

 

ただし、前述のようにスプリットステップの時に見るだけでは、時間と空間を上手く使うことはできません。

 

自分が打つ時にも相手のことが見れている必要があります。この時に目から入ってくる情報の解像度を上げられた時はじめて時間と空間を使えるようになります。

 

解像度を上げると一瞬を長く感じられるようになります。

 

ここに到達すると0.2秒くらいのわずかな時間差によって結果が変わることに気づけます。

 

0.2秒打つタイミングを遅らせて相手の動きを観ることではじめて逆を突けます。

 

また、0.5秒早いタイミングで打つことではじめてウィナーを奪えます。

 

ドロップショットを拾わせてオープンコートにロブで展開することもできます。

 

逆にオープンコートを与えてしまった時は対空時間の長い高い弾道のボールを適切なコースに打ち返し時間を作ることで体勢を立て直すこともできます。

 

今日の2試合目はここに到達することができました。

 

いつも2試合目や2セット目の方がパフォーマンスが落ちるという問題も抱えていましたが、今日はこれにより、むしろ後半の方が良いプレーをすることができました。

 

この段階に到達するとプレーの無駄がなくなり運動効率が高まるため良いプレーを長く続けることもできます。

 

試合序盤は「相手を見る」ことに集中し、試合中盤に相手のミスが減ってきて決め急ぐ自分がいたら「しつこく打ち合い」、打ち合うことが当たり前になってきたら「時間と空間を使い」ます。

 

次回のマッチ練では1試合目からそれを再現できるよう取り組みます。

 

それではまた!