死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

ラリー練習の割合を増やす理由

以前から私は練習より試合を重視すると書いてきました。

 

その理由は、ボールを打ち返す能力を高めるよりも、試合に慣れる方がより早く強くなれると考えてきたからです。

 

私は、テニスコーチを本業にしていた時代はありますが、選手として活動したことがなかったので本番の試合経験が少なすぎたんです。

 

ガチのアマチュア選手活動を開始したのは41才の2020年11月です。その時、神奈川県選手権年齢別シングルス優勝を目標にすることを決めました。

 

そんな背景があるため、最近まで試合の時のパフォーマンスが練習の時より低くなっていました。

 

そして最近、ようやく試合の時の方が強い状態を作れるようになってきました。

 

試合中の自分をハックできるようになったとも言えます。

 

試合に勝つためにテニスをしている場合は、この段階になって初めて練習が価値のあるものになると私は考えています。

 

また、試合をたくさんやってきたことで、自分がさらに強くなるために強化すべきポイント=課題が何なのか、その優先順位を的確に定めることができるようになります。

 

これも私が練習より試合を重視する理由のひとつです。

 

私の今の課題は優先順に次の3つです。

 

  • サーブのイン率向上
  • ラリーの展開力向上
  • 2セット目や2試合目のパフォーマンス向上

 

サーブは壁打ちで強化するので数少ない貴重なオンコートトレーニングの時間は試合勘を養うことに加えて、2つ目3つ目の課題にあてることにしました。

 

2つ目の課題について説明します。

 

ラリーの展開力とは、簡単にいうと「適切なタイミングで適切なコースに配球する」能力です。いうのは簡単ですがやるのは難しい。

 

例えば、単純にオープンコートに繰り返し打つと相手を動かすことができます。しかし、追い込むことはできません。

 

シングルスをやっていると、オープンコートにボールを展開するタイミングがとても重要ということがわかるようになります。

 

そのタイミングは、言語化できないこともありませんが、自分と相手のボールのスピードや球種にもよるため無数にあります。

 

しかも、ダウンザライン、ドロップショット、ロブを使う展開や、センターにボールを集める展開、クロスにボールを集める展開などさまざまです。

 

そのため、前回書いた「時間と空間の使い方」を理解できるようになる頃に身体で覚えた方が早いと考えています。

 

ここでいうラリーの展開力とはこう言ったことです。

 

次に、3つ目の課題について。

 

これは、要は試合が長くなると足腰が踏ん張れなくなったり、リードや勝利後のセット間や試合間で一区切りすると切り替えが難しくその後のパフォーマンスが低下する問題を解決するものです。

 

原因のひとつは体力不足と考えています。体力が低下すれば踏ん張れなくなるのはもちろん、集中も低下します。

 

レベルの高い相手とミスの少ない打ち合いを永遠とすることで肺を追い込んで心肺能力や脚力を高めることができれば改善されると考えています。

 

ただ、それだけではありません。ラリーの仕方にも問題があります。

 

例えば、今の私のラリーは無酸素運動に近い状態になっています。サーブからポイントが決まるまで100m走を走るかのような呼吸の使い方になっています。

 

そこに一本空間を使ったムーンボールを混ぜるなどすることで呼吸を整えたり、視野を広げることができれば呼吸が最適化され今より楽に、より質の高いプレーを発揮できるようになります。

 

それは正に前回の投稿に書いた「時間と空間を使う世界」です。

 

この2つの課題に、ラリー練習の割合を増やすことで取り組んでいきます。

 

例えば、120分の練習の場合、あくまでもイメージですが、時間配分を次のように変えました。

 

これまで

  • ラリー練習:10分
  • 試合:110分

 

これから

  • ラリー練習:80分
  • 試合:40分

 

では、ラリー練習でどんな練習をしているのか。それについては次の投稿に書きたいと思います。

 

それではまた!