死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

コーチのゴールは生徒の目標達成ではない

もちろん、息子や教え子が彼らの立てた目標を達成した時はとても嬉しい気持ちになり、感動します。

 

しかしそれを自分の手柄と考えることはありません。

 

育児をしていてもテニスコーチをしていても、もっとも重要なことは自律に向かわせることと考えているからです。

 

例えば、大学体育会でコーチをしていますが、彼らの目標は「昇格」だったりします。

 

しかしそれは、私の目標ではありません。それはあくまでも彼らの目標です。

 

私の目標は、彼らが自分の進むべき道を自分で決め、自分の足で突き進むことの重要性を知り、それを実行してもらうこと。つまり、自律してもらうことです。

 

その「自分が進むべき道」が部(チーム)の目標と重なるに越したことはありませんが、チームのベクトルに合わない部員も出てきます。

 

その場合は、無理にベクトルの向きを変える必要はないとさえ考えています。中途半端に部に残るより、自分の決めた道に進むべきでしょう。

 

また、練習で何をすべきかをミーティングする時も私は聞き役に回ります。

 

「何をすれば目標達成に近づけると考えてる?」

 

考えていることには個人差はありますが、大きな方向性として彼らが間違った方針を立てることはほとんどありません。

 

そのため「なるほど。いいね。それでいいと思う」という回答になることがほとんどです。

 

しかし、その解像度はまちまちです。

 

そこがぼんやりしたままだと部員たちの活動が中途半端になります。なので、その解像度を高めるサポートはします。

 

このように対応していると、時に学生が「コーチから真新しいインプットがないのが物足りない」と感じることもあるかもしれません。

 

特に志の高い優秀な学生はそうなるでしょう。

 

そういう場合は、物足りないと感じる理由、私がなぜこういう対応を取るか、その辺りを私も説明しないといけないのだと思います。

 

しかし、彼らは「物足りません」とは言いません。

 

そこが難しかったりします。そんな時はもっと察してコミュニケーションを重ねていかないといけないなと思います。

 

今はリーグが終わって新体制で新たな一年を迎える時期です。

 

今年は、このあたりを注意して大学体育会コーチ業に勤めていきたいと思います。

 

それではまた!