死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

強くなるとは

私が本気で優勝を目指してアマチュア選手活動を始めてわかったことのひとつに「強くなるとはどういうことか」があります。

 

自分が少しずつ強くなっている、あるいは成長しているという実感は、正しい努力を続けていれば日常的に得られるものです。

 

今日の話はそれとは少し違います。

 

例えば、子どものうちは、実質的に身体も大きくなり、知識も増えていき、できることも増えていく、本当の意味での成長をしています。

 

保育園時代と小学時代や小学時代と中学時代の自分を比較すれば、そこには大きな差があります。

 

それは「段違いの成長」とも言えると思います。

 

今回私が話したいのはこの段違いの成長についてです。

 

当然、社会人になる頃には身長もとまり、そういった段違いの成長を経験する機会は減ります。そして、歳を取れば取るほど段違いの成長をしていた若い頃の感覚を忘れていきます。

 

少なくとも私は30代後半頃にはすっかり忘れていました。

 

「死ぬまで成長しつづける」と考えることはありましたが、それはコツコツとほんの少しづつでも、というイメージでした。

 

そもそも「飛躍的な成長は大人になってから期待できるものではない」と無自覚に思い込んでいたようにも思います。

 

ところが、アマチュア選手活動を始めてから、その段違いの成長ができたと思えた瞬間があったのです。

 

その瞬間とは、「同じ志を持つ、よりレベルの高い人たちの仲間に入れてもらえた時」でした。

 

これは、例えば小学校から中学校に進学する時の感覚にとてもよく似ていました。

 

自分のレベルが上がり、ステージがひとつ上に変わり、付き合う人たちも変わっていったのです。

 

そうなったきっかけは、茅ヶ崎市選手権シングルス年齢別で優勝したことでした。

 

優勝した時にももちろん「自分は強くなった」と感じましたが、今回の話はそれではないのです。

 

「そうか!強くなるとはこういうことなのか!」

 

そう感じたのは、優勝したことで、全日本ベテラン選手権に出るような人に声をかけてもらえて、仲間に入れてもらえた時なのです。

 

仲間に入れてもらった時に初めて、「あぁ!強くなるってこういうことなのか!」と学んだのです。

 

強くなるとステージを変えるチャンスが訪れます。その流れに逆らわずに乗ること。それが強くなるということであり、さらに強くなるために不可欠なことであると、この経験を通して理解することができました。

 

さらにこれは、逆も言えると考えています。

 

ステージを変えれば強くなれます。

 

強くなりたければ、環境を変えることを考える必要があるということです。

 

伸び悩みやマンネリ化を感じていればなおさらでしょう。

 

プロの選手がコーチを変える時なども、このようなタイミングであることが多いように思います。

 

昨日の投稿で、私もついにJOPのベテラン選手登録をしたと報告しましたが、それもひとつです。

 

強くなりたければ、より上のステージに立つ。上のステージに立てるチャンスは逃さない。

 

もしこれを読んでいる方の中に伸び悩んでいる方がいれば、これを意識してみてはいかがでしょうか。