結果は写真の通り、準優勝でした。
さっき、準決勝と決勝を戦い終えました。
しかし、とても悔いが残りました。いや、これは悔いというより、自分への怒りです。
これが実力で、それを否定するつもりはありません。今日の決勝は相手の方が強かった。
決勝後、自分への怒りが芽生えた理由は以下の通りです。
準決勝に勝った後、ドローに記載された決勝の相手の勝ち上がり方を見て、相手のテニスを見ていないにも関わらず「勝てるだろう。準決勝より楽だろう」と高を括っていた自分がいたからです。
相手はベテランJOPの登録はなく、準々決勝は1stセット0-4の時点で相手の棄権、準決勝は相手が来ず不戦勝という勝ち上がり方でした。
これだけの情報を見て相手を舐めてしまったんです。
選手失格、大馬鹿者です。試合を舐めてる。テニスを舐めてる。対戦相手に、すべての大会エントリー者に、謝りたいごめんなさい。
試合が始まっても自分が勝つことを疑いませんでした。実際、先にブレイクし2-1でサービスゲームを迎えます。
相手は終始プレッシャーを感じていたので、挑戦者の気持ちでファイトしていることもわかりました。
しかし、ここからが誤算でした。
相手のストロークミスがほとんどなくなります。私のボールに完全にピントが合ってしまい、むしろ打ちやすそうにさえ見えます。
具体的には、左利きの彼はほぼすべてのボールをフォアで打っていました。回り込みを多用していました。
私は、彼のフォアはしっかりスピンがかかって安定していると認めつつ、あまりリスクを取らずに長い打ち合いを選択し、センター付近にボールを集めていたからというのもあります。
ピントが合ってもなお、彼は挑戦者の気持ちでファイトしています。
ここで、舐めて入っていることが仇となります。
私が取った方針は「その彼のフォアに打ち勝つ」でした。
もともと最大の山場と考えていた準決勝に勝って自信をつけていた私はそれでもいけると考えました。天狗になっていたとも言えます。
つまり、引き続き、そこまでコートを広く使わずに=相手にフォアを打たせたまま、自分のフォアとバックスライスを深く打つことでチャンスを作ろうとしました。
これが私のひとつ目の過ちでした。
逆に彼の「フォアなら攻めていける」という強気なプレーを引き出してしまい、角度をつけられ押し込まれ、その勢いのまま2-4とされ1stセットを落とします。
それでも冷静さはありました。最後に勝つのは自分だと信じて2ndセットに臨んでいます。
そう思えていた理由のひとつが、彼が体力的な問題を抱えていることを1stセットを戦っていて感じ取っていたからです。
2ndはそこにつけ込むことにしました。
しかし、これがふたつ目の過ちとなります。
なぜなら、2ショットセット、ファイナルタイブレーク、ノーアドバンテージ方式という、試合時間を長くすることの難しいルールだったからです。
それに気づかず、1ポイントを可能な限り長い打ち合いに持ち込み、かつ、ほぼすべてのショットをスピン系でオープンコートに角度をつけていくということをしました。
今の自分ならそれでもミスを少なくできると考え取り組みました。そして、それは上手くいっているように見えました。
彼の顔が歪んでいくのがわかります。
しかし、ショートセットノーアド、やはり限界がありました。彼は最後の力を振り絞るようにしながらフォアを起点に気迫でゲームを積み上げていました。
結果は、2-4 1-4。蓋を開けたら完敗でした。
相手を舐めて入ってしまった割には、油断はしていなかったんです。簡単なミスを量産するようなことはありませんでした。
彼が強かったんです。
しかし、相手を舐めて入ってしまったことで、選択した戦術がすべて裏目に出ていたのも事実。
もっと謙虚に、シンプルにバック狙いをすべきだったということです。単なるバック狙いではなく、しっかりとスピンの効いた比較的高い軌道でバック狙いです。
それは、試合後、相手本人も話していました。「準決勝で0-4になった時の相手はまさにそれをしてきた」と。
もちろん、それをやっていれば勝てたとは言い切れません。それでも、私がミスを犯していたのは確かです。
やはり、私のテニスIQはまだまだです。
この意味でも、試合にもっともっと慣れていかなくてはいけません。
そして、もう絶対に、同じ過ちは犯さないと、ここに誓います。
試合前の情報で「勝てるだろう」「負けるかもしれない」といった愚かな思考は絶対にしません。
相手に敬意を示して、相手のその日の実力を分析した上で、自分が勝つためにすべき最善の策に全神経を集中します。
もう一度書きます。
私はもう同じ過ちは犯しません。
それではまた!