死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

商業テニススクールの真実

先日、副業でアルバイトコーチをしているテニススクールで社員コーチの代行をしました。

 

その時に改めて思ったことがあるので今日はそれについて書きます。

 

この話はどちらかというと商業テニススクールの新人コーチ向けの話ですが、スクールに通う方も知っておくと、お互いの利害が一致し、ハッピーになれるので参考にすると良いかもしれません。

 

「商業テニススクールのコーチの仕事は、生徒を上達させることではなく、生徒の気分を良くすること」

 

これがコーチ歴23年の私の結論です。

 

わかりやすく言えば、商業テニススクールのコーチは、ホストと同じです。

 

コーチやスクールが生徒を上達させる部分で勝負しようとすると、あるいは、生徒が上達することを最大の目的とすると、コーチもテニススクールも、さらには生徒も損をします。

 

なぜなら、生徒が増えれば増えるほど、生徒の上達しづらい環境に変わっていくのがテニススクールだからです。

 

一面5人のクラスが一面10人になれば売上は倍になりますが、生徒がコーチと打てる時間もボールを打つ回数も半分になるのは誰にでもわかると思います。

 

スクールが生徒を上達させる部分で勝負してしまうと双方の利害が一致しなくなるので一面5人の段階で生徒数は伸び悩みます。

 

生徒たちの「ここに来ると上手くなる」よりも「ここに来ると気分が良くなる」を勝ち取る方が双方の利害が一致しやすいので売上拡大につながります。

 

テニススクールをビジネス視点で語るとこうなります。これが真実です。

 

気持ち良くなってもらうのが目的で、実際に上達してもらう、あるいは、上達したように感じてもらうのは手段のひとつということです。

 

次に、テニススクールの売上拡大のためにコーチは何をすればいいか。ここからはそれについて、私の考える最も重要なテクニックを紹介します。

 

ここまでの話から、コーチに一番必要な能力は「生徒を気持ちよくさせるコミュニケーション能力」と言えます。

 

その中でも基本中の基本である以下をすれば、それだけでコーチ業の70%はクリアできたも同然というのが私の見解です。

 

「その日のうちに担当するクラスの生徒全員の名前を覚えて、全員の名前を何度も呼びながらレッスンする」

 

これだけです。

 

もちろん、元気に、笑顔で。

 

そういった意味では、商業テニススクールのコーチは簡単です。

 

例えば、代行コーチをやる時、これがもろに試されます。

 

初対面でいきなりレギュラーコーチのレッスンと比較され、その結果により生徒の満足度が決まるからです。

 

この「全員の名前を呼びながらレッスンをする」を当たり前にできるコーチばかりのスクールは退会率を抑えられるため売上を維持、拡大していけます。

 

どのコーチのレッスンも満足度が高いスクールは強いに決まっています。

 

顧客満足度を上げる」

 

一見難しく感じるテニススクールのこの課題は、このシンプルな取り組みをすべてのコーチが徹底するだけで解決します。

 

と偉そうに言い切ってみたくなりました笑

 

けど、私の現場経験から、真面目にそれが正解だと思っています。

 

それではまた!