テニススクールでジュニアのレッスンを受け持つようになってもう数年経つのですが、子どもたちから意志を感じるようになってすごく嬉しかったので、今日はそれについて書きたいと思います。
例えば、テニスのドロップショット。
「テニスにはドロップショットという前にぽとんと落とす意地悪なショットがあるよ」
そう言われてやるのと、
「あ、相手が後ろにいるなら前にぽとんと落としてやれば相手は返せないじゃん!」
と自分で気づいてやるのとでは、後者の方がやっている時のワクワクが10倍大きいというのは誰の経験からも明らかだと思います。
その時の子供の目は、異常に輝きます。それは大人も同じだと思います。
そして、意志は、こういった経験の繰り返しで育ってくと私は子どもたちを見ていて確信しています。
自分で気づいて、考えて、やってみて、上手くいくまで挑戦して、「よし!上手くいった!やたぁ!じゃあ次はこうしてみよう!」
こんなふうに目をキラキラさせながらテニスをする子どもたちとの時間は、私にとって本当に最高の時間です。
私が意志のある人を好む理由は、彼らと一緒にいると自分もワクワクできるからです。
いや、もしかしたら、「生まれた時からずっと自分の周りには、何でもすぐに教えてくれる大人がいた」という人は、自分で気づいてやってみるという経験をしたことがないかもしれません。
というかまさに、私と初めて会うジュニアクラスの子供たちの多くがそんな感じなんです。
意志がほとんどない。あるいは、意志があるのに大人の目を気にしてそれを自ら封じ込めていると感じます。
これは本当に心配です。意志を示さない人間はロボットと同じなので、これからの時代は仕事が与えてもらえなくなります。
そもそも、意志のない人間が笑顔で幸せに生活していることを想像できる人はいないのではないでしょうか?
無表情で、死んだ魚の目をして生活している想像をするのは簡単です。
だから私がコーチをする時は、意志を持っているかを感じ取り、持っていなければまず意志を育てるということをやっています。
私がジュニアクラスで実践している意志の育て方については、また次の投稿で紹介したいと思います。