死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

息子の強みを言語化してみる

今日は日曜日。珍しく家族そろって出かけようという話になった。

 

ところが、息子が勉強を始めてしまった。そしてそのまま集中モードへ。

 

これは何時に家を出れるかわからんな。

 

そう考えた私は今、行きつけのカフェにいる。

 

「出かける時に連絡ちょうだい。あそこで待ってるから」

 

出かけずに終わる可能性もあるが、まぁいいか。

 

 

私には小5のひとり息子がいる。

 

ふと、そんな息子の強みを言語化してみようと思ったから書く。

 

誰かが読めば、親バカにしか見えないかもしれないが。それでもこれについて、自分の考えを整理してみたいと思ったから、正直に書く。

 

個人としての強みとチームにおける強みに分けることにする。

 

息子の個人としての強みは以下だ。

 

「活動しながら、なりたい自分になるために必要な活動量を正確に見積もり、実行できる」

 

これは正直スゴすぎると思っている。

 

トンビが鷹を産むとはまさに我々親子のことをいう。

 

息子は文武両道、勉強もサッカーもかなり高いレベルでやっている。

 

特に勉強。中学受験のための塾では月3回あるテストで偏差値65〜70を常に叩き出すほどだ。

 

私は勉強嫌いの美大卒。

 

そんな息子との日々を通して、勉強ができる子には、「勉強が得意」な子と「勉強が好き」な子がいることを知った。息子は後者だ。

 

これは、似ているようでかなり違う。そして、これがこの強みに関連していると考えている。

 

何年も前に、中学受験最難関校のひとつで東大進学者数日本一の開成中学校に通う子がテニスの教え子にいた。その彼は今、東大の院生になっている。

 

彼といろいろ話す時間を持てたら、息子のためになるかもしれない。

 

そう考えた私は、息子にそれを提案してみた。息子も会ってみたいと言う。

 

さっそく彼に連絡し、時間を作ってもらったのだが、その連絡のやり取りの中で、息子のことを彼に紹介したところ彼はこう返してくれたのだ。

 

素晴らしいお子様ですね!サッカーがとても上手で、しかも勉強が得意なだけではなくて「好き」とは、将来が本当に楽しみです!

 

なるほどと思った。

 

確かに、勉強はそこまで好きではないけどできてしまう子はいる。逆に、好きだけど成績は普通という子もいる。

 

息子は、勉強が好きで、楽しくて、夢中になり、得意になったのだ。

 

そしてその過程で、先輩に憧れ、なりたい自分をイメージし、自分で中間目標を立て、それをひとつずつクリアしていっているのだ。

 

今の目標は、平均偏差値を70に乗せることらしい。志望校のひとつに合格するためにはそれくらいが必要のようだ。

 

そういえばこれは、小1の頃に出はじめたテニスのワンデートーナメントでもそうだった。

 

何度も挑戦する中で、優勝するために、どんな練習をすればいいかを自分で導き、それにとことん取り組んでいた。息子の要望に長いこと付き合わされたのをよく覚えている。

 

そして、3回優勝した。

 

その後、私が余計なことを言うようになり、息子はテニスをやめた。サッカーを始める。私はサッカーについては素人ということもあり、いや、何よりテニスの失敗があったため「口を出さない」と息子と約束した。

 

そして、息子はすべて自分の判断と活動でみるみるレベルを上げていった。

 

それは、市のトレセンレアル・マドリードスクールのグローバルクラスに選抜されるほどだ。

 

息子のこの個人としての強みは、私や妻のそれを遥かに凌ぐ、とんでもない能力と日々感じている。

 

次に、チームにおける強みについて。

 

それは以下だ。

 

「リーダーシップを発揮し、ムードメーカーになる明るさを持ち、仲間のスゴいところを認めながらみんなで高みを目指せる」

 

実は息子のこれも、私と妻にはない。

 

私と妻は集団行動のできない個人派だ。特に妻は、自分以外はみんな敵、彼らに勝つことをいつも考えている。というと語弊があるが、それに近い。

 

家族間でもそれは同じで、私と妻はやりたいこともそれぞれ違うので、普段から別行動だ。今もこうしてひとりカフェに来ている。

 

一方、息子のこの強みは、サッカーと塾で特に育ったと感じている。いや、もしかしたら喧嘩をする両親を反面教師にした可能性もあるが。

 

クラブのサッカーチームでは、志も技術レベルもさまざまな子どもたちで構成されていたが、そんな中でもみんなのことを大切に想いながら一番上手い自分がチームを引っ張っていた。

 

レアルのスクールや市のトレセンチームでは、誰よりも声を出し、誰よりも走っている姿をよく見せていた。

 

そして、塾では、学力順に振り分けられる一番上のクラスにいるが、そこでもムードメーカーだ。

 

志を高く持ってみんなで高みを目指してほしいと考えている先生方にとっても、息子は頼りになる存在のようだ。

 

サッカーでも塾でも、基本的には一番になりたいと思っているが、他のみんなを敵とは考えていないことがわかる。

 

仲間と考え、自分より優れた何かを持っている子の話もよくするのだ。

 

「○○くんは、△△がエグい。△△に困ったら○○くんに聞くんだ」

 

そして、塾でもレアルのスクールでも皆、お互いが尊敬し合っていることがわかる。仲もいい。素晴らしい子供たちばかりだ。

 

もちろん、それは学校でも。

 

 

「今、バス停に向かってる」

 

カフェでこれを書きながら待っていると妻から連絡が入った。

 

まだどこに行くのかは知らされてない。それでも、久しぶりに家族3人そろって出かけられそうだ。

 

追記:

 

その後、ランチ中に妻と話した内容によると、息子のストレングス・ファインダー(世界的に有名な人材の強み診断)の上位5つの特性は以下だったとのこと。

 

  1. 学習欲
  2. 戦略性
  3. 最上思考
  4. 着想
  5. 社交性

 

私の見解ともマッチしている。

 

妻は人事の仕事をしていてストレングス・ファインダーの資格も持っており、息子に診断テストを受けてもらったらしい。