前回の投稿でラリー練習の割合を増やしたと書きました。
今回はどんなラリー練習をしているか書きます。
前回書いた通り、今の私のラリー練習の目的は次の2つです。
- ラリーの展開力向上
- 2セット目や2試合目のパフォーマンス向上
ラリーの展開力を向上させるために、「相手にここにこう配球されたら、自分はここにこう配球すると有利な展開になりやすい」というノウハウの蓄積とその実行力を養っています。
パフォーマンスの話を解決するためには、肺を追い込むような長いラリーをたくさんやり、それを効率よく打ち続ける術を身につける必要があると考えています。そして、その手応えも得られています。
私はこの2つを習得するためにラリー練習をしています。
その際、重要になるのが1対1で練習することと、自分よりミスの少ない相手を選ぶことです。
とは言っても、そんな相手を毎回探すことはできないので、そこはやり方でカバーします。
プロもよくやっているわかりやすい例が、半面対一面です。ヒッティングパートナーには半面を守ってもらい自分は一面を守り、相手にコートを広く使ってもらいます。
このように相手のレベルに応じてやり方を工夫すれば課題克服に必要な環境はいくらでも作れることがわかりました。
次に、ラリー練習の大まかな流れと時間配分は以下です。
時間配分は私の理想で、かなりハードなので、これを一緒に取り組んでくれる相手はなかなかいないのが実際のところです。
- アップを兼ねてセンターで打ち合う:5分
- センターに戻りながら半面クロスで永遠と打ち合い肺を追い込む:5分 × 3回
- 展開力向上を目的に一面、または一面対半面で打ち合う:休憩をはさみながら5分 × 4〜6回
- 展開力向上を目的に一面、または一面対半面で勝負:10ポイント先取 × 2回
1〜3は長い打ち合いで肺を追い込むことが目的のひとつのため、相手のアウトボールも打ち返します。
2のクロスラリーは3回ありますが、バッククロス5分、フォアクロス5分、バッククロス5分とし、バックを多くやります。適当にチェンジコートもします。
できればこのメニューが終わるまでは休憩なしの20分ぶっ通しでやりたいと思っていますが、一緒にそこまで追い込んでくれる人はなかなかいません笑
3と4の一面ラリーはいろいろアレンジができますが、私が効果的と感じているのが次の2つです。
- シンプルに半面対一面で勝負
- お互いバック狙いの2往復4ショットからフリー勝負
ひとつ目の半面対一面は、半面にしか打てない方はバック狙い、またはフォア狙いの戦術を取っていると考えて取り組みます。
「半面に入れる」という意識は実際の試合ではあり得ないためそう考えてはいけません。
また、一面を広く使える方は、最後にウィナー を取るためにどう配球すればいいか考えます。
ウィナー を取るためには、相手の逆を突いたり、足を止める必要があります。
そのためには、相手が「こっちに打ってくるだろうな」または「どっちに打ってくるかわからない」と感じる状態をつくる必要があります。
そのためには、一面に打つ権利があっても、例えば繰り返しクロスに打つという時間をつくる必要が出てきます。さらには、ストレートにも打てるフォームでクロスに打つ必要も出てきます。
こういったことを駆使しながらラリー展開における適切な判断を身につけていきます。
ふたつ目のお互いバック狙いからは、シングルスの試合でよくあるシーンです。ほとんどの選手がバックを狙うことを主体にしてきます。
そのシーンからバックハンドでどこにどんなボールを打つと得意のフォアハンドを有効に使えるようになるかを研究します。
相手の方がバックが良く、バックのクロスラリーを避けたい場合、「フォアに回り込む」と「フォアクロスの打ち合いに持ち込む」の2つを考えます。
どうすればその展開に持ち込めるか考えながら取り組みます。
ひとつの答えを言うと「バックを狙われたら、クロスではなく、センター寄りのバックに深く返す」です。
このラリー練習ではこういったことを確認します。
ここでは2つを紹介しましたが、ムーンボールからや3球目ドロップショットから、3球目アプローチショットからなど、さまざまなアレンジが考えられますので、自分が試合でよくやられるシーンから取り組むことをおすすめします。
今回書いておきたかったことは以上です。
それではまた!