私の目標「神奈川県選手権シングルス年齢別優勝」は2,3年以内の目標です。
達成するまで挑戦することを決めていますが、「まぁ、いつか達成できればいいか」とは考えていません。
そのため、「成長スピードを最速化したい」といつも考えています。
成長を実感できると好循環も生まれやすいですし。
今回は、成長スピードを上げるために私が考えていることを言語化してみます。
成長スピードを最速化するためには次のふたつがポイントと考えています。
- 活動の質を高める
- 活動の量を最適化する
そして、これまでの経験から、量の最適化は簡単ということがわかりました。
目安は怪我をしないこと。その範囲で最大限活動する時間を作る。
これだけです。
どこまで追い込むと怪我をするかは自分にしかわかりません。その匙加減は自分の体が発する小さな声に耳を傾けながら導き出します。
そのスタンスで取り組めば最適な匙加減は自ずと導き出せます。
もちろん、失敗や事故で怪我をすることはありますが、その経験で匙加減の精度を高めることもできます。
なので、怪我をしたらライバルに離されると落ち込まず、むしろ取り返す、その経過をプラスに変えることも可能です。
次に、質の高め方について。これは逆に難しい(けど面白い)といつも感じています。
活動の質を高めるためには次のふたつのポイントがあると考えてます。
- 活動中は超集中モードで取り組む
- 問題→課題→対策の精度を上げる
1はやるだけなので簡単です。
一瞬たりとも無駄なショットは打ちません。トレーニングであれば、腹圧を抜いた状態で取り組むことはありません。
逆に言うと、ダラダラと長い時間活動することはしません。
わかりやすく言えば、エンジョイ勢とはテニスしません。ダブルス勢ともテニスしません。原則、やる時は2人で2時間。3人だったら3時間です。
一方、頭の良さも必要になるので難しくもあり面白いとも感じているのが2の「問題→課題→対策の精度を上げる」です。
だからテニスコーチという職業にはニーズがあるのだと思いますが、私は本人が経験から2の精度を自分で上げていくことが本当の強さを手に入れるためには不可欠と考えています。
それは、ある程度大きなトーナメントで優勝する選手の多くが、コーチには依存しておらず、自律し自立した上で、コーチのサポートを利用している事実からも明らかです。
真に強い選手は、コーチのアドバイスを切り捨てることもよくします。
話を戻します。
ここからは、「問題→課題→対策の精度を上げる」についてです。
ここでいう問題とは、自分が成長するために=勝率を上げるために、クリアしなくてはいけない問題です。
私を例に話します。
私の最大の問題は「ミスが早い=多い」です。
今の攻撃力を活かしたまま、ミスを減らしていくことが自分の進むべき道と信じ、それを強化していくと決めました。
この問題を解決するためにやらなくてはいけない課題はたくさんあります。例えば以下です。
- 試合で平常心を保つ
- 力まない
- ネットから高い位置を狙う
- 回転量を増やす
- 正しい状況判断を知る
- リスクを取りすぎない配球を知る
- バックハンドスライスは特にリスクを取らずにしっかり返球する
- 回り込みを増やす
- 自分の打点に入って打てる機会を増やす
ここまで読んで感じる方もいると思いますが、実はここまでの問題と課題の羅列は簡単です。ダメ出しは誰にでもできます。
難しいのはこれらの課題をグループ分けし、優先順に並べること。さらに、それらをクリアする具体的な対策を明確化することです。
私の場合以下です。
優先順1位グループ「冷静に」
- 試合で平常心を保つ
- 力まない
対策[心]
- 試合中はスプリットステップをしながら相手を見ることに集中する
優先順2位グループ「自分の打点で」
- 回り込みを増やす
- 自分の打点に入って打てる機会を増やす
対策[体]
- 毎日のトレーニングを習慣化する ※ そのメニューもまた自分で最適化していく必要がある
優先順3位グループ「弾道を変えて」
- ネットから高い位置を狙う
- 回転量を増やす
対策[技]
- ヘッドスピードを上げる
優先順4位グループ「戦略的に」
- 正しい状況判断を知る
- リスクを取りすぎない配球を知る
- バックハンドスライスは特にリスクを取らずにしっかり返球する
対策[頭]
- メドベデフ選手のプレーから戦術を学ぶ
- 試合にたくさん出て実践する
このように、大抵の場合は、心技体頭それぞれに課題があるものです。そして、それらに優先順位をつけられた時に初めて活動の質を上げられます。
私の場合、これらはほとんど自分で具体化しました。日々の活動はすべてこれらを強化するための活動です。
ただ最近、独りよがりはいけないということも学びました。
この中にはいくつか、尊敬する師のアドバイスが含まれています。具体的には以下です。
- 対策:トレーニングメニューの一部
- 対策:ヘッドスピードを上げる
- 課題:バックハンドスライスは特にリスクを取らずにしっかり返球する
これらは、活動の質を大きく向上させてくれました。コーチとは本来、このように活用していくものと私は考えています。
今日は難しい話になりましたが以上です。
それではまた!