死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

子供の意志を育てる簡単な方法

「やりたいことは、特にありません」

 

よく耳にするこのセリフが意味する通り、日本は意志のない(あるいは、意志の弱い)人間の割合が多いと感じます。

 

大学でテニスコーチをしていてもそれを感じることがあります。

 

社会をより良い方向に変えようとする原動力は人の意志なので、意志のない人間ばかりになれば、日本が変わらず衰退していくのは時間の問題です。

 

日本の生産性が低い原因のひとつは日本人の意志の弱さとも考えています。仕事をやりたくてやっている人が少ないからです。

 

例えば、私の会社の本社のインド人たちはプロ意識が高く仕事に前向きな人ばかりです。それと比例するように生産性は高くなるのは間違いないでしょう。

 

以前にも書いたかもしれませんが、今日はこのテーマについて、再度アウトプットすることで頭の中を整理したいと思います。

 

日本のこの問題の原因のひとつは、誰にでもわかるとてもシンプルなことと考えています。

 

学校の先生の「右向け右!怒」

親の「言うことを聞きなさい!怒」

 

その繰り返しが子供たちの意志を殺しています。

 

子供たちにはやりたいことがあるのに、大人たちにこう言われて押さえつけられているわけです。それが繰り返されれば意志が小さくなるのは当たり前です。

 

すべての子供がいう「わがまま」は意志の表れなので、もともとすべての子供が意志を持って生まれてきています。

 

大人が子供たちに、もっと自由を、もっと子供たち自身の頭で考える余地を、そしてもっと子供たちの個性を尊重できれば、その意志はどんどん大きくなり、自分をより成長させ、ひいては社会をより良いものに変える力になります。

 

私がこれまでたくさんの子供たちのテニスコーチをしてきた経験から、それは間違いありません。

 

ある一定のルールがあることを伝え、みんなそれぞれが自分または仲間たちが成長できる目的をひとつ持って、それに向かって活動できていれば、あとはそれぞれの自由な活動を見守るだけでいい。

 

そう確信しています。

 

スポーツはその点とても簡単です。なぜなら、ルールも目的もはじめから明確だからです。

 

私からすれば、テニスは子供の意志を育てる最高のツールです。

 

もちろん、大人はよい相談役である必要があって、それは誰にでもできることではありません。

 

「聞き役になる」「相談されたことに答える」「教えすぎない」あたりを実践できる人にしかよい相談役はできません。

 

でも、できない人は無理にやろうとしなければいいだけです。子供に関わらなければいい、自分のやりたいことに集中していればいい。そう割り切ってしまえばそれはとても簡単なことです。

 

大人が下手に関わるより、野放しにしている方が、子供は勝手に、すくすく成長します。多くの大人が思っている以上に。

 

最後に、子供の意志を育てる簡単な方法を教えます。

 

私に子供を預ける。それだけです。

 

と言うのは冗談で、正しくは以下です。

 

テニスに限らず、私のような方針の指導者を見つけて、預けて、何も言わずに(ここは難しいけど我慢!)、見守るだけです。

 

それではまた!