死ぬとき笑う

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指導者を選ぶ基準

今日は、息子が通うレアル・マドリード・ファンデーション・フットボールスクールの顔、瀬村コーチの最後の指導日です。

 

瀬村コーチご本人の許可を得たので本題に入る前に少しご紹介します。

 

瀬村コーチはこのスクールで強烈なリーダーシップを発揮されてきたまさにカリスマコーチです。

 

日本にあるこのスクールのベースにはスペインにある本家レアルの思想がしっかりと根付いています。

 

瀬村コーチのみならず、このスクールの指導力が国内最高レベルであることは、息子がこれまで体験してきた街のクラブチームや横浜FC、湘南ベルマーレのスクールと比較しても明らか。

 

そして何より、このスクールは、情熱とチャレンジ精神と実行力が半端ないんです。

 

例えば、今年の7月には子供たちを引き連れてスペインに海外遠征に行きます。みんながまだコロナ禍であたふたしているこの時期にです。

 

それ以外にも、建物の屋上からビデオ撮影して指導に活かしたり、真夜中にパブリックビューイングで欧州チャンピオンズリーグ決勝レアル対リヴァプールを観戦したり。

 

そのためやっていることは間違いなく世界の最先端を行っていると私も妻も感じているのですが、その多くは彼の影響力があってのことと言っても過言ではありません。

 

息子の力を見抜き、選抜クラスに推薦してくれたのも彼で、我が家では身近でもっとも尊敬する大人のひとりです。

 

お陰さまで小5の息子は最近、市のトレセンにも選抜されサッカーを高いレベルで楽しめています。

 

そして、今日、彼はレアルスクールを卒業し、新たに世界へのチャレンジを始めます。コーチのコーチとして東南アジア全土に質の高い指導者を輩出していくのが彼の新たな使命です。

 

これは応援せずにはいられません。というわけで、つい先ほどFacebookでもつながりました。これからも家族みんなで彼を応援し続けます。

 

さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

 

そんな優れた指導者に出会えたのは偶然かと問われれば「ノー」です。

 

もちろん「運」はあります。しかし、ノーと言うのには理由があります。

 

それは妻の努力が成せる技だからです。

 

私は今副業でテニスコーチをしていて、妻はメーカーの人事部マネージャーということもあり、ふたりとも「環境が人を育てる。中でも人が人を育てる」と考えてきました。

 

これは、人は教えないと育たないという意味ではなく、人は影響力のある人の影響を受けながら育つという意味です。

 

現代の場合、最も子供に影響を与えているのは親、次が学校の先生、次が習い事の先生ではないでしょうか(もちろん子供同士も互いに影響しあっています)。

 

当然、より優れた思想と行動力を持つ人格者に囲まれた環境にいれば、子供も優れた人間に育ちます。

 

そのため、私たちは息子の指導者選びにはとてもこだわっています。優れた指導者の周りには優れた子供たちも集まっているものです。

 

私たちと言いましたが、実際のところは、妻が常に探してくれています。

 

これまで、保育園、小学校、体操教室、英語教室、塾、サッカースクールなど、すべて見つけてきたのは妻で、そこでたくさんの優れた指導者に出会い、息子を預けてきました。

 

そして、我々親も彼らから多くを学んできました。

 

では、どうやって探しているのか。

 

噂なども参考にしますが、最後は、見学や説明会や体験会などで実際に会って、見て、息子との相性も見て、直接話して、あるいは話を聞いて決めます。

 

もちろん、習い事は自主性をもっとも重視するため、体験した息子の意見を最優先します。

 

具体例を紹介します。

 

保育園は、ネットで調べた良さそうな保育園3園を見学し、直接話を聞きに行きました。

 

その中で、圧倒的に情熱を持って話してくれた園長先生のいる園に即決しました。

 

もちろん、話している内容に自分たちが大切にしていることとの共通点が多かったというのもありますが、組織のトップの情熱はかなり重視します。

 

なぜなら、それは必ず良いかたちで影響し、現場の先生方にも伝播するからです。

 

あくまでも人で判断します。家からの距離や利便性では選定しません。途中下車して6年間預け続けました。

 

しかも、最後の1年は引っ越したため、自宅と保育園と職場の位置関係が三角になりましたが通い続けました。

 

この保育園の場合は、人気園にも関わらず偶然空きが出たという幸運もありました。

 

次に小学校です。妻の独断で国立大学附属校を受験することにしました。これも説明会で話す校長先生の情熱が決め手となっています。

 

余談ですが、受からなければ公立の小学校に行く前提なので、妻はいわゆるお受験教育ママではありません。

 

その学校は試験と最後はくじ引きで合否が決まります。息子が試験をしっかり通過し、最後は妻がくじを引き当てました。

 

これを「持ってる」と言う人もいますが、私と妻は「志を高く持って行動している人に縁は回ってくる」と考えています。

 

ちなみに、この時もしハズレても、それは次の縁の布石だから、それも縁と考えています。

 

最後に、習い事でどうやってより良い指導者を見つけてきたからについて紹介します。

 

噂や口コミ、息子の興味からまずは体験会に参加します。

 

息子が「楽しい続ける」といえば始めます。小学生低学年までの子供の「楽しい」は「やってることが楽しい」ではなく「先生の人柄がいい」とほぼイコールです。

 

次に、その教室の中で、子供が一番好きな先生を探し、少しでも多くその先生のクラスに通えるように調整します。

 

もし子供が「つまらない」と言い始めたらどうするか。

 

うちの場合、他に楽しいと思える先生がいないか探し、いなければ辞めて次の習い事を探します。

 

自主性を重視するため、「最低何年は続けさせる」ということはしません。人生は限られているのでつまらないことを無理に続けるのは人生の無駄使いです。

 

何より、つまらない習い事に通い続けて、つまらない顔をしていたら、その子はつまらない人間になってしまいます。

 

イキイキと生きている時間の長さがその子の人格形成に大きく影響します。

 

さて、ここまでならやってる親はいると思いますが、妻はこんなことまでやっています。

 

例えば、テニススクールに通わせていて、夏休みなどで「テニスしたいだろうに、いつものスクールはやってない」となった時、妻は他のスクールを探して選択肢として提供します。

 

もちろん息子は食いつきます。

 

これらは臨時なので、いろんなスクールにビジターチケットなどで通います。

 

その過程でより良い指導者に出会えたらそこをメインスクールに変えます。

 

息子はレアルの前は横浜FCのスクールにいました。レアルはチケットで通っていました。その頃、湘南ベルマーレのスクールのイベントや日産スタジアム近くのフットサルスクールのイベントにも通いました。

 

ちなみに、その4つのスクールがある駅は山手、東戸塚、藤沢、新横浜です。より良い指導者に出会えるならこれくらいの距離は許容範囲内です。

 

レアルは東京の晴海に本拠地があるのですが、チケットを使って神奈川からそこまで通うことも少なくありません。

 

詳しくは話しませんが、ある事情で埼玉にあるレアルのスクールに通うことを検討し、見学まで行ったこともあります(それは選択肢から外れてホッとしましたが笑)。

 

それでも、レアルのスクールに子供を通わせる親たちの行動範囲は妻と同じような感じの人が少なくありません。

 

山手のクラスメイトに横須賀から通っている子もいます。

 

それも、「指導者選びの重要性」と「優れた指導者とは?」の答えを知っている親だからこそ、そうするのだと思います。

 

優れた指導者とは?

 

この答えはいたってシンプルです。

 

それは「情熱が溢れ出ている人」です。

 

最も重要なことは、指導する仕事についているか、教えるテクニックがあるかではありません。

 

指導者という肩書きがあろうがなかろうが、情熱が溢れ出ている人こそが周りの人を良い方向に育てている。それが人間という生き物。私はそう考えています。

 

最後にもう一度。

 

「情熱が溢れ出ている」

 

それが妻と息子が選んできた指導者たちの共通点です。

 

それではまた!