今年の1月に左足の内転筋を痛めて一時テニスから離れなくてはいけなくなりました。
今日は、先日投稿した「怪我からの学び」の続編、最終回です。
今回の話は、素人でそこまでやろうとする人は少ないかもしれませんが、プロのスポーツ選手なら皆やっていることです。
それは、「自分のカラダのことは自分が一番わかっている状態を目指す」です。
もちろん私もまだまだわかっていないことが多いです。それでも、優先順位の高い部位については抑えられてきたと考えています。
その部位とは、スポーツという観点で言うと優先順に次の2つです。
- 股関節周り
- 肩甲骨周り
これはプロのスポーツ選手やトレーナーが口をそろえて言っていることなので聞いたことがある方も多いと思います。
私は元陸上選手の為末大さんが自身のYouTubeチャンネルで話しているのを見てはじめて知りました。
確かに、私がテニスをしてきた経験からも、この2つの部位の状態の良し悪しがプレーのパフォーマンスに大きく影響すると言えます。
私の場合、まだ肩甲骨周りの理解は不十分ですが、股関節周りの理解は怪我をしたことでだいぶ進みました。
内転筋はまさに股関節周りの筋肉ひとつのため、自ずと股関節周りの理解が進みます。
また、実は内転筋を痛める以前にも、よく痛めてテニスを一時的に控えなくてはいけなくなるほどの怪我がありました。
それが「ぎっくり腰」です。
内転筋を痛めたのは2022年1月ですが、その1年ほど前のテニス中、人生5度目くらいのぎっくり腰をやってしまい戦線離脱しました。
ちょうどその頃、テニスのモチベーションが上がりはじめていて早く治したかったため、5度目のぎっくり腰にして初めてちゃんと病院に通うことにしました。
そこで選んだ病院が父に勧められた「横浜市スポーツ医科学センター」です。
これが、私が自分のカラダのことは自分が一番わかっている状態を目指そうと考えるようになったきっかけです。
ここでは、整形外科の医師の診断を受けた後、理学療法士の先生の運動指導を受けられます。いわゆるリハビリです。
この時私は、自分のカラダのことを深く知ることの重要性を理解しました。
「なぜ怪我をしたのか」それを理解できるようになると、怪我による「怖さ」や「不安」から解放されるのです。
それにより、痛みが出ている時の患部周りの「力み」からも解放され、治りを早めることができます。
また、私の2つの怪我、ぎっくり腰と内転筋の怪我は、いずれも「股関節が正しく使えていない」ことから来ていました。
そして、その原因が次の3つです。
- 左のハムストリング(太ももの裏の筋肉)の硬さ
- 左の臀筋(でんきん - お尻の筋肉)の硬さ
- 左の腸腰筋(立ってももを上げる筋肉)の弱さ
- 腹圧(腹部の体幹)の弱さ
これらは、何度も病院に通い、リハビリでトライ&エラーを繰り返しながら理学療法士の先生と一緒に導き出した答えです。
はじめは仮説だったそれらは、今は確信に変わっています。
そして毎日、先生に指導いただいたもみほぐしメニューや筋力アップメニューを行ない、再発防止に努めています。
最後に、これまでの経験から、おそらくベテラン選手の場合、怪我がまったくない状態を維持できる人などいないのだろうと考えるようになりました。
もちろん理想は怪我をゼロにすることですが、それよりも、怪我と上手に付き合っていく方法をマスターすること、すなわち、自分のカラダのことは自分が一番わかっている状態を目指すことが重要で現実的と今は考えています。
それではまた!