死ぬとき笑う

だから、自分に正直に、自分のために。

練習の質を上げるとは

全日本ベテランテニス選手権に出るような選手たちと練習する機会を得られたことで、その世界のレベルの高さを最近になって初めて理解することができました。

 

例えば、土曜日の夜に練習してくれているベテラン日本ランキング上位者は一般向けテニススクールのコーチなので毎日のようにラケットを握っています。

 

しかし、全日本ベテランは一般向けのスクールのレッスンでコーチとしてボールを毎日打っていれば勝てる世界ではありません。

 

それは何の役にも立たないというのが実際のところです。

 

そこで、その上位者に聞いてみました。

 

「週にどれくらいトレーニングと練習をしているんですか?」

 

答えは以下でした。

 

「ジムに週1回(30分程度/回)、練習は週1.5回(120分/回)くらい。たまに走ります」

 

少なッ!

 

もちろん、若い頃に死ぬほど打ち、死ぬほどトレーニングし、死ぬほど試合に出た経験値は残っていると思います。

 

しかし、全日本ベテランはその残った経験値だけでは絶対に勝てません。日々の継続的な努力が不可欠です。

 

彼の場合、その「量」は多いとは言えないでしょう。

 

ではなぜ高いレベルを維持できているのか。それは、彼の練習の姿勢を見ていれば明らかです。

 

彼は限られた活動時間の「質」を最大限引き上げる努力をしています。

 

練習の質を上げるためにもっとも重要なことはその「姿勢」です。

 

もちろん、「課題の意識」やそれに適した「練習の内容」も重要です。

 

それでも、何よりも重要なのは「姿勢」。彼の取り組む姿を間近で見て、そう確信しましま。

 

集中力に0〜100の状態があるとするなら、彼は、すべてのボールを集中力100の状態で打っています。

 

すべてのショットを「ンッア゛ァ〜」と声を出しながら打ちます。

 

相手のどんなに良いショットもツーバウンドするまで絶対に諦めません。

 

また、ミスをした時の嘆くような発言は皆無です。すぐ次のボールに集中しています。

 

これが、練習の質を上げるということだと思います。

 

そして彼の影響もあり、この練習会の参加者は皆、同じような状態で取り組んでいます。

 

それではまた!